2018年2月16日金曜日

気候変動の観測・予測・影響評価に関する統合レポート2018~日本の気候変動とその影響~

日本海側を中心に大雪が続いていますね。
沖縄に住んでいると雪にまつわる事象についてはまったく想像が働かなくなっているのですが、皆さん大丈夫でしょうか。
気候変動の影響なのかどうかはわかりませんが、大雪、積雪、人間ではどうすることもできませんので適応してゆくしかありませんね。

以前、気候変動に関する予測評価についてのレポートについて紹介しましたが(日本の気候変動とその影響(2012年度版))、本日、その最新版がリリースされました。

概要パンフレットを早速みてみたのですが、とても理解しやすいデザインになっていますね。ここからそのまま切り取って試験でもいろんなかたちで出題されるんじゃないでしょうか。なんといっても技術士資格の所管官庁である文科省も関わっていますからね。建設環境だけじゃなくって、環境部門、建設部門、農業部門、森林部門、水産部門、総合技術監理部門、etc...全部に関わるものだと思います(そもそも技術士だけに関わるはなしじゃないですよね)。
とはいってもこのブログは試験対策のために綴っているものですので試験対策目線に戻りますけれども、
平成29年度試験でも問題Ⅱ-1-3で気候変動を考慮した防災対策、減災対策について問われました。
繰り返し出題されている分野ですし、直接の出題がなくても問題Ⅲなどでは気候変動を踏まえたインフラ整備について言及する機会が多いと思います。

次年度試験からはこのレポートの内容をベースに回答論文を展開すると高い評価が得られるものと思います。
この資料は熟読必須ですね。

海水温の上昇によって白化したと思われる造礁サンゴのミドリイシ属の一種
【石垣島と西表島の間に広がる日本国内最大のサンゴ礁の海域である石西礁湖】

平成30年2月16日
地球環境
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「気候変動の観測・予測・影響評価に関する統合レポート2018~日本の気候変動とその影響~」の公表について

 環境省、文部科学省、農林水産省、国土交通省、気象庁は、日本を対象とした気候変動の観測・予測・影響評価に関する知見を取りまとめたレポート「気候変動の観測・予測・影響評価に関する統合レポート2018~日本の気候変動とその影響~」を作成し、レポートの概要をまとめたパンフレットと合わせて公表しました
 本レポートは、さまざまな自然システムが気候変動による影響を受けつつある中で、国や地方の行政機関、国民が気候変動への対策を考える際に役立つ最新の科学的知見を提供することを目的として、主に日本を対象とした気候変動の観測・予測及び影響評価分野の最新の知見を統合・要約し、取りまとめたものです。
 今回のレポートでは、観測結果に基づく気候変動の現状と将来の予測結果について、前回の統合レポート(平成25年3月)公表後に得られた最新の知見を盛り込むとともに、気候変動により現在生じている影響及び将来予測される影響についての記述を大幅に拡充し、特に気候変動への適応策を考える際に役立つ資料としています。
 また、気候変動に関してよく抱かれる疑問について、コラムを活用してわかりやすく解説したほか、レポートの概要をまとめたパンフレットもあわせて公表しました。
 レポート作成にあたっては、肱岡靖明 国立研究開発法人国立環境研究所 社会環境システム研究センター地域環境影響評価研究室 室長を委員長とする専門家委員会(添付資料参照)を設置し、レポートの構成等の検討や査読等を実施しました。また、その他多数の気候変動に関する専門家にもご協力いただきました。
詳細につきましては、レポート本文及び概要パンフレットをご参照ください。

2018年2月15日木曜日

総合技術監理部門における青本について

3月9日(金)の合格発表まで残すところあと3週間、口頭試験を受験したひとはソワソワしてきたんじゃないかと思います。
手ごたえのあるひとのなかには早くも総合技術監理部門の受験に向けた準備を始めているかたもいらっしゃいまして、わたしのところにも問合せ等があります。
そのなかでも多いのが「青本」についてのものです。
平成29年2月23日に日本技術士会のHPにて下記のような発表がありました。

「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」頒布の終了
「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」につきまして、平成16年1月より頒布して参りましたが、作成から10年以上が経過し、技術の進展に対応していない内容があること等を考慮し、文部科学省の意見を踏まえ、平成29年1月23日在庫切れをもって頒布を終了することとなりました。

総監の受験勉強の拠り所のみならず、総監そのものの定義が記載された書籍(の頒布)がなくなってしまいましたので、平成29年度試験は変化するのかしないのか、各方面からいろいろと注目されていました(います)。

その後、7月に行われた筆記試験の択一問題と記述問題の内容をみると、青本ベースの出題ともいえるものだったと思います。
青本(の頒布)自体はなくなったものの、Key Wordsは技術士会HPに掲載されていますので、やはり青本から離れることはないだろうと思った次第です。

ただし、年が明けて1月に始まった口頭試験の再現記録をみると、これまでとは質問の仕方が変化しているようにも感じました。これが青本から距離を置き始めたことなのかどうか、まだ予断を許さないのですがすごく気になるところです。

ただ、そうはいっても青本に代わるものがあるわけではないので、やはり青本をベースに勉強を進めるべきだと思います。
特に第1章の記載内容、方向性は不変なのではないでしょうか。新たな概念などが追加されることはあっても、方向性が大きく変わることはないと思います。
頒布が終了したいちばんの原因は、「作成から10年以上が経過し、技術の進展に対応していない内容があること」とあるように、青本発刊が平成16年、執筆はその前ということですから特に第2章以降の記載内容が陳腐化してしまったということだと思います。
第2章以降は最新情報に更新する必要がありますが、青本第1章(の前半)は古びていません。これを理解することなしに総監はあり得ません。

青の洞窟
【沖縄県国頭郡恩納村真栄田】

総監についても受験申込書や記述試験についての添削指導を行っていますので、よかったらお声掛けください。
受講生には青本のテキストデータを差し上げています。
総監を理解するための解説書やテキスト類などは添削指導するなかでオススメのものをご紹介いたします。
筆記試験論文添削 中期コースの募集を新たに開始