2018年12月22日土曜日

平成31年度筆記試験対策添削講座 中期コースのご案内

平成31(2019)年度試験に向けての講座を開講しておりますが、来週25日(火)より筆記試験対策添削講座の中期コースの受付を開始いたします。

わたしの講師としての活動は、平成22年度試験に合格した翌年からSUKIYAKI塾の添削講座に参加するかたちでスタートしました。
SUKIYAKI塾のほか、身近な知り合いを含めると、これまでの8年間でのべ140名ほどのかたたちに指導アドバイスしたことになります。そしてその一助となったかどうか、平成29年度試験までの7年間で44名のかたが合格されました。
また、平成27年度からは総監の指導アドバイスも開始したところ、初年度にもかかわらず6名ものかたから吉報をいただくことができました。わたしはあくまで触媒にすぎませんが、『総監合格』にいくらかでも貢献できたであろうことに我ながら驚いています。

SUKIYAKI塾の活動と平行して綴り始めたこのブログですが、平成26年ごろからブログを訪問してくださるひとが増え始め、それに比例するように添削指導の依頼をあちらこちらから受けるようになりました。そこで平成28年から独自の添削講座を開講して受験に真剣に取り組む方のサポートを始めました。

軌道に乗った平成29年度以降、多くの受講生の皆さんとメールによる濃密なやりとりができました。受講生に恵まれたことが大きいと感じていますが、受講生の皆さんの理解の度合や伸び具合がそれはとても良い感触でした。
受講者さんから試験本番の感想を頂きました。

●先生の予言通り、計画段階配慮とグリーンインフラが出題されていたので、驚きました!
これまでの的確なご指導、お礼申し上げます。

●正直、もったいないケアレスミスもしてしまいましたので厳しい結果を予想していますが先生に教えていただき準備した分、手応えは、去年に比べてありました。
ありがとうございました。

●私の受験報告で恐縮ですが、択一は正答の追加に関わらずになんとかパスできそうです。記述につきましても問題Ⅱ、問題Ⅲといずれも全て書ききりました。(すごろく様のホームページ、大変参考になりました。)

などの声をいただきました。
文面から予想外の出題ではなかったことが伺えますよね。
実際、わたしも問題文を見て、これはイケる!と思いました。

来年度試験からは試験手続や方法が変更されます。
平成31年度 技術士試験の試験方法の改正について

大きく変わるのは、必須科目の択一問題(マークシート)がなくなり、必須科目の問題Ⅰが3枚論文になります。

いまの問題Ⅲが専門科目~建設環境~に特化した課題解決(次年度からは問題解決・課題遂行)が問われていますが、必須科目はたぶんそれの部門編、つまり建設部門の共通テーマに関する問題解決・課題遂行力が試される内容になると思います。
ちなみに平成24年度までもこのような出題でしたが、このいわゆる建設一般というのは建設部門共通の問題なので、全科目共通の問題というのはわりと「環境」がらみのものが多かったです。温暖化(気候変動)に対する適応策と緩和策をはじめ、生物多様性についても問われました。ここ数年の試験内容をみても、2015年からというもの政府を挙げてSDGs(持続可能な開発目標)が盛んに議論されていることもあって、総監をはじめ全部門的に「持続可能性」がテーマとして取り上げられています。そういうことでも建設環境のひとは書きやすいかもしれません。
そのほか環境ジャンル以外からは日本社会がいま抱える課題や近未来を見据えた問題(労働人口減少とか人口減少、高齢化社会、インバウンド、国際競争力、新技術への対応など)からの出題が多かったような印象でした。

そして、評価項目も新しいものが提示されました。
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)

いずれにしろ過去問にしっかり取り組むのが合格への近道だと思います。なぜなら科目は同じ建設環境なのですから。
そしてそれはスタートが早ければ早いほど有利だと思います。
そのようなわけで平成31(2019)年度試験に向けての添削講座を開講いたします。
これまでの指導経験を注力しますのでお任せください。

そのほか筆記試験再現論文に対するコメント評価も行います。
先日の試験答案について第3者の視点からの評価を欲しているかたはぜひどうぞ。


本サービス(添削指導アドバイス)はSUKIYAKI塾とは異なり有料でお受けします。
対象とする技術部門科目は以下の2つです。

●建設部門建設環境
わたしの専門はどちらかというと自然環境に関する分野ですので生活環境の保全に関する現場感覚はやや劣るかもしれません。しかしながらこれまで添削するうえで支障はありませんでした。
また、他の部門科目(例えば環境部門など)についてはご希望であればお引き受けしますが、専門技術に関する指導はできませんので論理構成や文章に関する指導アドバイスとなります。
なお、これまで建設環境以外には、環境部門の環境保全計画と自然環境保全のかたを指導いたしました。
今期からは、建設部門の他科目の方に対して必須科目に特化した指導も行っています。

●総合技術監理部門
総監については科目を問いません。ただし建設-建設環境以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります。
なお、これまで建設環境以外には、施工計画・施工設備及び積算、道路、都市及び地方計画、河川砂防・海岸海洋、土質及び基礎、上水道及び工業用水道、農業土木、環境保全計画、自然環境保全のかたを指導いたしました。
それ以外の部門科目であってもインフラ整備系のジャンルであれば対応できます。
ご希望のかたには、平成29年2月23日で頒布が終了した「技術士制度における総合技術監理の技術体系(第2版)」(いわゆる青本)のテキストデータを差し上げます。
なお一部内容を法律等の改正に伴い書き換えています(ただしH29年時点までのものです)。
総合技術監理部門 キーワード集2019を用いてご自分で青本を作成するのが合格への近道です。キーワード集(2019)のテキストデータもありますのでご希望のかたに配布します。

下記の3つのコースを設けました。
※併願・重願の場合はそれぞれの部門科目単位で受け付けます。

★お申込みはこちらからお願いします
お申込みフォーム

①平成30年度筆記試験の再現論文に対するコメント評価
内容:再現論文のコメント評価を行います。建設環境は選択科目Ⅱ-1×2つ、Ⅱ-2、Ⅲの合計4つ、総監は記述論文(必須科目Ⅰ-2)です。
原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
(A評価もですが)BあるいはC評価の要因についてもコメントいたします。
返信回数:各設問に対し、1回のコメントとそのコメントを受けての再質問・返信を1回の計2回
料金:3,000円

【平成31(2019)年度試験対策】
②出願書類作成コース
期間:受付完了時から平成31年度試験の申込期限日である4月24日(水)の7日前の4月17日(水)まで書類を受け付けます。
内容:受験申込書の記載内容と業務経歴票(5行の業務経歴と「業務内容の詳細」)についての添削指導を行います。平成31年度の様式が正式発表されるまでは平成30年度様式で添削指導を行い、平成31年度様式が発表され次第、あらためて添削指導いたします。
平成31年度から試験内容(評価項目など)が大きく変更されました。新しい評価項目に沿った出願書類となるよう指導いたします。
うまく作成できないかたには業務経歴のたな卸しと詳細業務の骨子の作成アドバイスからスタートします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただしわたしがOKと判断したらそこで終了とすることもあります。
料金:15,000円

③筆記試験論文添削 中期コース(3~6カ月)
期間:平成30年12月25日(火)から受付を開始します。受付完了時から平成31(2019)年度筆記試験日である7月15日(月)の7日前の7月8日(月)まで論文を受け付けます(総監はその1日前)。
内容:建設環境については、平成24年度以前の必須科目Ⅰ、平成25年度以降の選択科目ⅡとⅢを、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:20,000円

【注意事項】
●本サービスは、Gmailを使用して行いますので、Gmailの送受信が可能な環境であることが必須条件です
●本サービスに使用するファイル形式はPDFもしくはMS Wordファイルのみです。これ以外のファイルは原則として対応できません。なお、手書き原稿(写しを含む)は受け付けておりません。
●添削指導の対象である経歴票や論文等はメールに添付してお送りいただきます
●メール受信後、添削コメント等を返信するまでに最大4日間の日数をいただきます
●総監については科目を問いませんが建設-建設環境以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります
●領収書は発行いたしません
●振込手数料はご負担ください

本サービス(添削指導アドバイス)をご希望されるかたは上記の内容を確認いただいたうえで下記のフォームにてお申込みください。お申込みの時点で上記の注意事項に同意いただいたものとします。
フォームを受信後、遅くとも翌日中には振込先の銀行口座をご案内するメールをGmailで返信いたします。
※3日以上経過しても返信がない場合はGmailとのやりとりが不可能な環境と思われます。その際はお手数ですがご自身で設定等を調整したうえで再度ご応募ください。

★お申込みはこちらからお願いします
お申込みフォーム

2018年12月13日木曜日

技術士1次試験の合格おめでとうございます

本日、技術士第1次試験の合格発表がありました。
合格された皆さん、おめでとうございます。

官報の号外第44号(本日より30日間閲覧可)
日本技術士会
文部科学省

受験資格のあるひとはぜひ来年7月15日(月・祝)に行われる2次試験(筆記試験)にチャレンジしてください!
7か月ありますのでしっかり準備できさえすれば合格できます、本当です。
特に来年からは試験方法が変更されますのでチャンスです。来年度試験の内容を確認し、さらには(変更されるとはいえ)過去問をしっかりチェック、そのあと経歴票を作成する準備に取り掛かかるのがいいと思います。
平成31(2019)年度 技術士第二次試験の実施について

身近な知り合いのかたで、1次試験の合格から7か月後の筆記試験に合格し、1次試験の合格からちょうど1年後に口頭試験を受け、翌3月に見事合格、晴れて技術士となったかたがいます。さらにその翌年には総監にも合格したひともいます。凄いですね!
1次試験合格からちょうど1年後に2次試験の、それも最終試験である口頭試験を迎えることになるとはご本人は思いもよらなかったかもしれませんが、要領よくコツコツと取り組んでいたらそういうこともあるんですよね。
決して珍しい事例ではないと思いますよ。

このブログは主に2次試験受験者向けに発信しています。
よかったら参考にしていただいて試験に取り組んでいただけたら幸いです。

わたしの個人事業として2次試験対策講座を開講しています。
H31年4月24日(水)に締め切られる受験申込書類の作成を指導する「②出願書類作成コース」をはじめ、筆記試験対策としてご好評いただいている「③筆記試験論文添削 長期コース(7~11カ月)」もあります。
12月25日(火)から「④筆記試験論文添削 中期コース(3~6カ月)」の募集を開始する予定でいます。よかったらチェックしてください。
添削講座のご案内

来年からは試験方法が変わります。早めのスタートが肝心だと思います。
諦めないひとを応援します。

次は二次試験ですよ!
【大宜見村塩屋】

2018年12月11日火曜日

総合技術監理部門 キーワード集2019

12月ももう1/3が過ぎました。実に早いです。
わたしはこの間、北海道出張、に続いて東京での口頭試験を終え、昨日ホームタウンに帰ってきました。北海道はマイナス3℃とめちゃめちゃ寒く、東京はそのぶん比較的温く感じましたが、ここ沖縄は23℃程度と数字のうえでは暖かいですがやっぱりすこしひんやりしたものを感じますね。

渋谷での口頭試験を終えたその足で新宿は歌舞伎町のSUKIYAKI塾東京の模擬面接後の交流会にお邪魔してきました。
試験を受けての印象ですが、いやあ〜もしかしたら、というかやっぱりというか、科目違いだったかもしれません… ははは。熱意だけは伝えたつもりですが。
もっと科目を意識した回答にすれば良かったとの後悔の念で胸がいっぱいです。
なーんてグジグジしていたのですが、東京の皆さんに癒されましてだいぶ精神的に楽になりました。ひとのことはズバズバ(やや勝手なことを)平気で言えるのですが、自分のこととなると判断力がなくなりますね。やはり第3者の意見というのは貴重なものです。この気持ちを忘れないようにしたいですね。

そのときに教えていただいたのですが、なんと総監のキーワード集が文科省から発表されていました。日付を見ると11月じゃないですか(日本技術士会のHPには最近掲載されたようですが)。

こんどの年末年始休暇中にキーワード集に対する解説を色々調べて地道に私家版の青本を作成しようと思います。楽しみだなー。
総監を目指すかたもまずはご自分で作成するとよいですよ。その作成過程で頭に入ってきますので。

冬の時計台
【札幌市】

文部科学省

総合技術監理部門の技術体系(キーワード)について

平成30年11月6日
文部科学省
技術士制度における総合技術監理部門の概念及び技術体系を示すため、キーワード集を取りまとめましたので公表いたします。
※本キーワード集の留意点


  • それぞれの管理分野のキーワードは各管理分野の基本となるキーワードを整理したものであり、すべての関連キーワードを網羅しているわけではない。(総合技術監理部門の概念及び技術体系を示すものであり、試験範囲を示すものではない。)
  • 各キーワードの示す概念や内容については、利用者自ら参考書・専門書・資料などを通じて調べ把握することを前提としている。
  • 法律等の名称は、いわゆる通称を用いた。
  • 本キーワード集の内容は、平成30年11月時点での情報である。(今後、技術や社会の進展に対応するため、適宜改定の予定。)

総合技術監理部門 キーワード集(2019)  (PDF:279KB) PDF

2018年11月28日水曜日

気候変動適応計画の閣議決定 及び 国交省気候変動適応計画の一部改正

SUKIYAKI塾沖縄でいごの会の口頭試験対策セミナーも無事に終わり、祭りのあとの寂しさに浸っていたところ、そんな気分を吹き飛ばすメガトン級の重要資料がリリースされました。
来年の試験からは必須科目が課題解決3枚論文になるわけですが、その大本命テーマである地球温暖化適応策の最重要施策である「気候変動適応計画」が閣議決定されました。
そしてそれに合わせて国交省の気候変動適応計画も改正されました。
必須科目は部門共通の課題が2問程度出題されてそこから選択することになると思いますが、ひとつは「気候変動適応策」が問われる可能性があります。その可能性が高いとわたしは踏んできます。そういうわけで要チェックです。

なんせ必須科目の点数配分は40点もあるんですよ。これは侮れません。ちなみに選択科目Ⅱが30点、選択科目Ⅲが30点です。合計100点満点(60点以上で合格)。
皆さんこれまで選択科目Ⅲを重要視していましたが、これからは必須ですよ(もちろん全部重要なんですけどね)。

★記述論文の添削講座を開設しています。
来年の試験に向けてたくさん添削を受けながら論文を練り上げたいかたは連絡ください。
また、再現論文に対するコメント評価(3,000円)では、不合格要因、あるいは択一でクリアできなかったかたの記述論文の成績を推定することもできます。
ぜひどうぞ。
添削講座のご案内

来年からは試験方法が変わります。早めのスタートが肝心だと思います。
諦めないひとを応援します。

25日で引退したヤンバルクイナのきょんきょん
【国頭村安田】

平成30年11月27日
地球環境
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気候変動適応計画の閣議決定及び意見募集(パブリックコメント)の結果について

 気候変動適応法に基づく気候変動適応計画について、11月27日に閣議決定されましたので、お知らせいたします。
 また、平成30年9月19日(水)から10月18日(木)に実施した「気候変動適応計画(案)」に対する意見募集(パブリックコメント)の結果についても、お知らせいたします。

1. 気候変動適応計画について

(1)背景
 我が国において、既に生じている、あるいは、将来予測される気候変動の影響による被害を防止又は軽減するために「適応」が重要となってきています。
 こうした中、平成30年6月には、気候変動適応法(平成三十年法律第五十号)が成立し、同法第7条において、「政府は、気候変動適応に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、気候変動適応に関する計画を定めなければならない」と規定されており、今般、「気候変動適応計画」が閣議決定されたものです。
(2)計画について
 本計画は、平成27年11月に閣議決定された「気候変動の影響への適応計画」の内容を踏まえつつ、気候変動適応法に基づき、気候変動適応に関する施策の基本的方向性(目標、計画期間、関係者の基本的役割、基本戦略、進捗管理等)、気候変動適応に関する分野別施策(「農業、森林・林業、水産業」、「水環境・水資源」、「自然生態系」、「自然災害・沿岸域」、「健康」、「産業・経済活動」、「国民生活・都市生活」)、気候変動適応に関する基盤的施策について記載しています。

添付資料

「国土交通省気候変動適応計画」の一部改正
~政府の「気候変動適応計画」の閣議決定に合わせ、最新の施策等を反映~


                                                                                                           平成30年11月27日

  平成30年6月1日に公布された「気候変動適応法」に基づき、本日、新たに「気候変動適応計画」が法定計画として閣議決定されたことから、これに合わせ、国土交通省気候変動適応計画についても、同様に最新の施策等を反映する改正を行いました。

  国土交通省は、国土交通分野における適応策として、平成27年11月に「国土交通省気候変動適応計画」を策定しました。本計画は国土交通省の自然災害分野、水資源・水環境分野、国民生活・都市生活分野、産業・経済活動分野等における適応策の指針としての役割を有しています。
  
  平成30年6月1日に公布された「気候変動適応法」に基づき、現行の政府全体の適応計画に法定事項や最新の施策等を反映させる形で、本日、新たに「気候変動適応計画」が法定計画として閣議決定されたことから、これに合わせ、国土交通省気候変動適応計画についても、同様に最新の施策等を反映する改正を行いました。

 本計画に基づいて、国土交通省は、全国に展開している地方支分部局における現場業務から、本省におけるハード・ソフト両面での制度等企画・立案業務、さらには気候変動の観測・研究に関わりの深い気象庁や国土地理院から、国土技術政策総合研究所等の研究機関まで幅広く所掌する総合力を発揮して、適応策の展開に総力を挙げて取り組んでまいります。

【改正のポイント】

○ 現行計画策定(H27.11)以降の施策、平成30年7月豪雨、台風21号等を踏まえた施策として、

・港湾における高潮対策の推進
・災害時における危機管理体制としての自転車の活用
・我が国の航空ネットワークを維持するための空港機能確保のための対策
・非常時の外国人旅行者の安全・安心確保のための緊急対策 等

について追加・拡充



2018年11月27日火曜日

平成31(2019)年度 技術士第二次試験の実施について

11月も終わりますね。
口頭試験はいよいよ今週末から始まるようですね。
わたしも今回ひさかたぶりに口頭試験を受験します。いまさらですが技術士法や3義務2責務などを諳んじることができるよう練習を始めました。

昨日、一昨日とAPECさんに模擬面接をしてもらいまして、説明不足のところ、アピール下手なところ、さらにはいちばん肝心なことですが受験科目とのズレ具合など、たくさんの問題点が浮かび上がりました。
おかげ様で(自分で言うのもなんですが)プレゼン慣れ、口頭試験慣れしている(←さすがに言いすぎ)と自負しているわたしでも今回3回の模擬面接を受けたことで内容がずいぶんとブラッシュアップされ、本番への備えが整いつつあるのを実感しています。
あらためて模擬面接の重要性を実感した次第です。
初受験のかた、もちろん複数回受験経験のあるかたも(どんなに自信があろうとも)できるだけたくさん模擬面接を受けるようにしてくださいね。他人の視点はとても参考になります(第3者からの指摘事項は自分自身のかけがえのない財産とも言えましょう)。

そして早くも来年の試験についての発表が日本技術士会からありました。
来年実施される2次試験は下記のとおりです。
それにしても経歴票についてはいつごろになったらハッキリするんでしょうね。。。。
ちなみに1次試験のことも発表されていますので、詳細は技術士会のウエブサイトをご覧ください。

最終決戦は試験官との打ち合わせ、というイメージで(ンなわけないか)
【渋谷区】

平成31(2019)年度 技術士第二次試験の実施について

1.受験資格
技術士補となる資格を有し、次のいずれかに該当する者
(1) 技術士補として技術士を補助したことがある者で、その補助した期間が通算して次に定める期間((2)の期間を算入することができる。)を超える者。
・総合技術監理部門を除く技術部門 4年
・総合技術監理部門 7年
(2) 科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価(補助的業務を除く。)又はこれらに関する指導の業務を行う者(注1)の監督(注2)の下に当該業務に従事した者で、その従事した期間が技術士補となる資格を有した後、通算して次に定める期間((1)の期間を算入することができる。)を超える者。
・総合技術監理部門を除く技術部門 4年
・総合技術監理部門 7年
(注1)7年を超える業務経験を有し、かつ受験者を適切に監督することができる職務上の地位にある者。
(注2)受験者が技術士となるのに必要な技能を修習することができるよう、指導、助言その他適切な手段により行われるもの。
(3) 科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価(補助的業務を除く。)又はこれらに関する指導の業務に従事した期間が通算して次に定める期間を超える者。
・総合技術監理部門を除く技術部門 7年
・総合技術監理部門 10年(既に総合技術監理部門以外の技術部門について技術士となる資格を有する者にあっては7年)
なお、(1)~(3)のいずれにおいても学校教育法による大学院修士課程(理科系統のものに限る。)若しくは専門職学位課程(理科系統のものに限る。)を修了し、又は博士課程(理科系統のものに限る。)に在学し、若しくは在学していた者にあっては、2年を限度として、当該期間からその在学した期間を減じた期間とする。
2.試験の方法
技術士第二次試験は、筆記試験及び口頭試験により行い、口頭試験は、筆記試験に合格した者について行う。
3.試験科目
(1) 試験は、21の技術部門について行う。
(2) 試験科目は、必須科目及び選択科目により行う。
(3) 既に総合技術監理部門を除くいずれかの技術部門の第二次試験に合格している者が、総合技術監理部門を既に合格している技術部門に対応する選択科目で受験する場合は、試験科目のうち選択科目を免除する。
4.試験の日時、試験地及び試験会場
(1) 筆記試験
期日
総合技術監理部門の必須科目
・2019年7月14日(日)
総合技術監理部門を除く技術部門及び総合技術監理部門の選択科目
・2019年7月15日(月・祝)
時間 午前9時から午後5時までの間であらかじめ受験者に通知する。
試験地及び試験会場
次のうち、受験者があらかじめ選択する試験地において行う。
北海道、宮城県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県。
なお、試験会場については、6月中旬の官報に公告するとともに、あらかじめ受験者に通知する。
(2) 口頭試験
期日 2019年11月から2020年1月までのあらかじめ受験者に通知する日
時間 午前9時から午後5時までの間であらかじめ受験者に通知する。
試験地及び試験会場
東京都 試験会場は、あらかじめ受験者に通知する。
5.受験申込書等配布期間
平成31(2019)年4月1日(月)から4月24日(水)まで
6.受験申込受付期間
平成31(2019)年4月8日(月)から4月24日(水)まで(土曜日・日曜日を除く。)
受験申込書類は、公益社団法人日本技術士会宛てに、原則郵送(書留郵便(4月24日(水)までの消印のあるものは有効。))で提出すること。
7.受験申込書類
(1) 技術士第二次試験受験申込書(6ヵ月以内に撮った半身脱帽の縦4.5cm、横3.5cmの写真1枚を貼付)
(2) 業務経歴票(証明書)
(3) 上記1.(2)に掲げる要件に該当する者については、技術士法施行規則様式第2の2に定める監督者要件証明書及び第2の3に定める監督内容証明書を提出すること。
(4) 総合技術監理部門の選択科目の免除に該当する場合には、技術士第二次試験合格証の写し、技術士第二次試験合格証明書、技術士登録証の写し又は技術士登録証明書のうちいずれかを提出すること。
8.受験手数料
14,000円
9.試験の実施に関する事務を行う機関及び申込書類提出先
指定試験機関 公益社団法人 日本技術士会
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2丁目10番7号 新大宗ビル9階
電話番号 03-3461-8827
10.合格発表
筆記試験については、2019年10月に合否を通知する。また、口頭試験については、2020年3月に試験に合格した者の氏名を技術士第二次試験合格者として官報で公告するとともに、本人宛てに合格証を送付する。筆記試験及び口頭試験の合格発表後、受験者に成績を通知する。
11.正答の公表
筆記試験終了後、速やかに択一問題の正答を公表する。

★わたし個人の活動でも記述論文の添削講座を開設しています。
来年の試験に向けてたくさん添削を受けながら論文を練り上げたいかたは連絡ください。
また、再現論文に対するコメント評価(3,000円)では、不合格要因、あるいは択一でクリアできなかったかたの記述論文の成績を推定することもできます。
ぜひどうぞ。
添削講座のご案内

来年からは試験方法が変わります。早めのスタートが肝心だと思います。
諦めないひとを応援します。

2018年11月20日火曜日

都市のスポンジ化対策

ご無沙汰しております。
筆記試験の合格発表後、口頭試験対策セミナーの準備やら本業のほうでの出張ラッシュ&飲み会ラッシュが続いておりました。
日が落ちるのも早くなり、クリスマスのイルミネーションが飾られ始めたこともあって、なんだか急に師走に近づいてきたように感じます。
北海道でもようやく初雪が観測されたようですね、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今年の問題Ⅲで都市計画系の出題がありましたが、来年からは必須科目のほうで部門共通の問題が出題されます。そのなかのテーマにコンパクトシティというのがありますが、いま、そのコンパクトシティ形成を推進する際の解決しなければならない課題として注目されているのが今日ご紹介する「都市のスポンジ化」です。
以前にもご案内しましたよね(都市のスポンジ化)。
このたび、地方都市をはじめとした都市の既成市街地で進行する都市のスポンジ化対策に取り組む地方公共団体、民間事業者等を支援するために、新たな制度である「空間再編賑わい創出事業」など小規模で柔軟な土地区画整理事業の活用ガイドラインが公表されました。

京は伏見の明けごころ【下田市】

空き地等を集約し賑わい空間創出へ!区画整理活用ガイドラインを作成
~都市のスポンジ化対策に、小規模で柔軟な区画整理の活用が有効です~


平成30年11月20日

 国土交通省は本日、コンパクトシティの形成を推進するため、都市のスポンジ化対策の新たな制度である「空間再編賑わい創出事業」など小規模で柔軟な土地区画整理事業の活用ガイドラインを作成し公表しました。

 地方都市をはじめとした都市の既成市街地で進行する都市のスポンジ化対策に取り組む地方公共団体、民間事業者等を支援するため、説明会等を通じガイドラインの周知・活用を図ります。

1 趣旨

 人口減少社会を迎えた地方都市をはじめとした多くの都市の既成市街地で進行する「都市のスポンジ化」は、生活利便性の低下や居住環境の悪化など、コンパクトシティの形成を推進する上で重大な障害となっています。

 今後は、駅前やまちなかなど既存ストックが集積し、都市の拠点となるべきエリアにおける都市のスポンジ化対策として、「空間再編賑わい創出事業」※1や「敷地整序型土地区画整理事業」※2等の柔軟な区画整理手法を組み合わせながら、小規模でも素早く空き地等を集約し、医療・福祉施設や子育て施設などの導入を図ることが有効です。

 そこで、国土交通省では、都市のスポンジ化に取り組む地方公共団体や民間事業者等を支援するため、「小規模で柔軟な区画整理 活用ガイドライン」を作成しました。今後、説明会等を通じ周知・活用を図ってまいります。





※1 本年改正の都市再生特別措置法により新たに創設された集約換地の特例を活用した事業。立地適正化計画に定める都市機能誘導区域において、事業計画に「誘導施設整備区」を定め、同区域に空き地等を集約し、医療・福祉施設等の誘導施設の整備を図る土地区画整理事業。

※2 一定の基盤整備がなされている既成市街地内の地域で、早急に土地の有効活用を図ることが必要な地区において、相互に入り込んだ少数の敷地を対象として、換地手法によりこれら敷地の整序を図る敷地レベルの土地区画整理事業。

2 小規模で柔軟な区画整理 活用ガイドライン

 本ガイドラインでは、駅前やまちなかなどの都市のスポンジ化地区において、地方公共団体や民間事業者等が誘導施設整備のために行う小規模で柔軟な区画整理事業の活用を推進するため、まちづくりの発意から計画、事業化、事業の進め方はもちろんのこと、事業と一体となって行う誘導施設の導入、そして施設導入後に持続的に誘導効果を発揮するための方策まで、一連の制度活用のガイドラインを、参考事例や留意点、工夫を交えながら示しています。

小規模で柔軟な区画整理 活用ガイドライン
~都市のスポンジ化地区における誘導施設整備のための集約換地等の市街地整備手法~

 詳しくは、下記のホームページよりご覧下さい。
 活用ガイドライン掲載ページ

2018年10月31日水曜日

平成30年度技術士筆記試験の結果について

昨日に発表のありました技術士第二次試験 筆記試験ですが、今年は建設部門、総合技術監理部門ともに合格者数がとても少ないです。
建設環境は38名、総監-建設建設環境は8名です。
実はわたしのところにまだ合格の連絡がどなたからも来ていません。。。
平成23年から添削指導を始めてこのような事態は初めてのことです。

また、地元で活動しているSUKIYAKI塾沖縄でいごの会の口頭試験対策セミナーにもまだ応募がありません。こんなことはかつてありませんでした。
沖縄試験会場での合格者数を数えると一般部門で15名、総監で1名のみとなっています。

必須科目の択一(マークシート)が難しかったことが原因とも考えられます。
来年からは一般部門では択一がなくなり論文のみとなります。
いよいよ記述論文の添削活動を強化すべし、と考えているところです。

★わたし個人の活動でも記述論文の添削講座を開設しています。
来年の試験に向けてたくさん添削を受けながら論文を練り上げたいかたは連絡ください。
また、再現論文に対するコメント評価(3,000円)では、不合格要因、あるいは択一でクリアできなかったかたの記述論文の成績を推定することもできます。
ぜひどうぞ。
添削講座のご案内

来年からは試験方法が変わります。早めのスタートが肝心だと思います。
諦めないひとを応援します。

播磨屋橋
【高知市はりまや町1丁目1】

2018年10月30日火曜日

H30技術士筆記試験の合格発表

本日6時前に技術士第二次試験 筆記試験の合格発表がありました。
今年は建設部門、総合技術監理部門ともに合格者数がとても少ないですね。
建設環境は38名、総監-建設建設環境は8名です。
どちらも択一が難しかった影響でしょうか。。。

そんな超難関にもかかわらず、筆記試験に合格された皆さん、誠におめでとうございます!
技術士まであと一息です。せっかくつかんだチャンスですから、いよいよ120%頑張ってください!

●建設環境はこれまで11月下旬~12月中旬にかけて行われていますから、残すところあとひと月からひと月半といったところだと思います。
時間があるようであっという間に試験日を迎えますのでご自身の業務経歴の整理は言わずもがな、加えて技術士法など技術士という資格を定義づけている法律の条文を暗記するとともに、倫理面についても勉強しておいてくださいね。
口頭試験については過去ログの投稿記事やSUKIYAKI塾HPを参考にしてみてください。

●総監は1月になると思います。あっという間のようで意外とたっぷり時間があります。
試験までの正味2か月ちょっとの期間、じっくりとご自分の業務や職場での役割を総監の目線で整理してください。

とにもかくにも今日は喜びを遠慮することなく爆発させてください!そして明日から準備に取り掛かってください。
応援します!

★SUKIYAKI塾沖縄でいごの会ではAPECさんをお迎えして口頭試験対策セミナーを開催します。
模擬面接も行いますので沖縄県在住のかたは奮ってご参加ください。
SUKIYAKI塾沖縄でいごの会HP

鹿苑寺の金閣
【京都市北区金閣寺町】

残念な結果となってしまったかたへ
いろいろなことを犠牲にして試験勉強を頑張ってきたひとは本当にツライ結果だと思います。
今日のこの結果が最終結果ではもちろんありません。
この試験は諦めなければ合格できます。特に試験方法が変わる来年はチャンスだと思います。
合格するまで諦めてしまわないよう自分で自分を奮い立たせて再挑戦してください。
落ち着いたらまずは敗因の分析をしっかりと行って、ご自分の弱点を冷静に把握してください。
あとはそれを修正するだけですから。ここで来年の試験で差がつくはずです。
先にも書きましたが、来年からは試験方法が変わります。早めのスタートが肝心だと思います。
諦めないひとを応援します。

記述論文の添削講座を開設しています。
来年の試験に向けてたくさん添削を受けながら論文を練り上げたいかたは連絡ください。
また、再現論文に対するコメント評価(3,000円)では、不合格要因、あるいは択一でクリアできなかったかたの記述論文の成績を推定することもできます。
ぜひどうぞ。
添削講座のご案内

2018年10月23日火曜日

グリーンインフラポータルサイト

技術士1次試験の正答が発表されましたがいかがでしたでしょうか。
そして技術士第2次試験筆記試験の合格発表まであと1週間となりました。
だんだんドキドキしてきましたね。

そんな気を紛らすのにうってつけなウエブサイト、というわけではないですが国交省のサイトにグリーンインフラのポータルサイトがつくられました。さっそくにセミナーも開催されるようですのでお近くの方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

千なりパパイヤ
【名護市大浦】

グリーンインフラポータルサイト

印刷用ページ
グリーンインフラ 
  平成27年度に閣議決定された国土形成計画、第4次社会資本整備重点計画では、「国土の適切な管理」「安全・安心で持続可能な国土」「人口減少・高齢化等に対応した持続可能な地域社会の形成」といった課題への対応の一つとして、グリーンインフラの取組を推進することが盛り込まれました。
  国土交通行政分野に関わる方々にグリーンインフラの概念が浸透することを目的に、地方公共団体、特に社会資本整備に関係する方々、建設等業界の方々等にご覧頂くことを念頭に、参考となる資料を随時公開していきます。


グリーンインフラとは?
○グリーンインフラの当面の考え方
グリーンインフラを取り巻く国内外の状況に関する調査結果、従来の当省の取組を踏まえ、グリーンインフラの当面の考え方をとりまとめました。
  •  「グリーンインフラ」とは、社会資本整備や土地利用等のハード・ソフト両面において、自然環境が有する多様な機能(生物の生息の場の提供、良好な景観形成、気温上昇の抑制等)を活用し、持続可能で魅力ある国土づくりや地域づくりを進めるもの。(*現行の国土形成計画における定義と同様)
  •  従って、自然環境への配慮を行いつつ、自然環境に巧みに関与、デザインすることで、自然環境が有する機能を引き出し、地域課題に対応することを目的とした社会資本整備や土地利用は、概ね、グリーンインフラの趣旨に合致する。
  •  これらの取組は、河川、海岸、都市、雨水貯留浸透、道路、国土管理等既往の社会資本整備や土地利用に多く見られることから、こういった取組を「グリーンインフラ」と呼称するか否かは、当面重要ではなく、かかる取組の推進により自然環境が有する機能を引き出し、地域課題に対応していくことを通して、持続可能な社会や自然共生社会の実現、国土の適切な管理、質の高いインフラ投資に貢献するという考え方が重要。


グリーンインフラを進めよう
様々なグリーンインフラの取組事例をご紹介いたします。
○取組等の事例

    
グリーンインフラ推進セミナー
国土交通省が進める「グリーンインフラ」の考え方を広く普及するため、2017年度より各地域でグリーンインフラ推進セミナーを開催しています。

○2017年 グリーンインフラ推進セミナー
グリーンインフラの概念について理解を深めるとともに、地域づくりにグリーンインフラをどのように活用していくのかを考える機会として、平成29年11月17日(東日本会場)と11月28日(西日本会場)に、「グリーンインフラ」の取組推進に向けたセミナーを開催しました。

 セミナー開催記録概要(東日本会場)
 セミナー開催記録概要(西日本会場)
 会場アンケート結果

○2018年 グリーンインフラ推進セミナー
2018年度においても、グリーンインフラの概念について理解を深めるとともに、地域づくりにグリーンインフラをどのように活用していくのかを考える機会として、札幌・新潟・福岡で「グリーンインフラ」の取組推進に向けたセミナーを開催します。
 
  ※セミナー概要と申し込みはこちらから

2018年10月7日日曜日

技術士1次試験、お疲れさまでした

技術士1次試験、たいへんお疲れさまでした!
先月からこのかた台風が毎週のように襲来しましたが、全国的に試験はなんとか無事に済んだことと思います。
今回は試験監督として参加してまいりましたが、それにしても沖縄会場は例年以上に欠席者が多かったようです。もしかしたら台風24号、25号による停電によって試験前1週間勉強できずに受験を諦めてしまったひとがいたのかもしれません。。。

試験問題をみると、適性科目が結構むつかしいのにビックリしました。無勉ではなかなか厳しい感じです。それに最後の基礎科目はホントになぞなぞでした。
過去問に取り組んでおけば大丈夫、と周りの受験生に言ってはいたのですが、それでホントに大丈夫だったのか、なんとも言えませんね。。。
まっ、でも各科目ごとに正解50%以上で合格ですから。半分はなんとかイケていることを願っています。。。

とにもかくにも1週間後の10月15日(月)に正答が発表されると思いますから、答え合わせをして、手ごたえのあるひと、そして4年の業務経験をすでにお持ちのかたは、来年の2次試験に向けてスタートするのがいいと思いますよ。
勉強癖がついている今、続けてポンポーンと行っちゃってください。わたしの身近なひとも1次試験合格の翌年に2次試験を受験してそのまま合格したひとがいます。決して夢物語ではありません。
ただし来年の試験とはいいつつも、例年7月なので実質的にはあと8か月ちょっとしかありませんからしっかり準備は進めておいてください。

わたしも2次試験を受験するかたを応援、というかお手伝いしています。
平成31年度筆記試験対策 添削講座

次は2次試験です!

頑張ってください(^^)/

2018年9月27日木曜日

環境アセス 実施上の課題(とその対応)

昨日、久しぶりに投稿したら調子づいたのか続けて記事をアップします。

環境アセス法改正からはや5年。実施上の課題とその対応が整理され、その報告書(案)についてパブリックコメントが始まりました。
報告書(案)には、環境アセスの流れに沿ったそれぞれの段階ごとの課題(とその対応)が整理されています。

基本的事項に関する課題及び必要な対応
1.計画段階配慮事項の選定(複数案の設定、配慮事項の選定、工事の実施に係る配慮事項の選定)
2.計画段階意見聴取指針(配慮書手続における意見聴取の期間)
3.環境影響評価項目等選定指針(環境影響評価項目及び手法の選定、ティアリングによるメリハリのある環境影響評価項目及び手法の選定、専門家等からの助言)
4.環境保全措置指針(「ベスト追求型」の評価及び環境保全措置)
5.報告書作成指針(事後調査及び報告書の記載内容)

環境影響評価制度の円滑な実施(に向けた検討事項)
(1)より上位の計画段階における環境影響評価の導入について
(2)配慮書の位置づけについて 
(3)法の対象事業種の見直しについて 
(4)法対象の規模要件未満の事業等の扱い及び簡易アセスについて
(5)情報交流の拡充について
(6)環境影響評価手続の再実施等について 
(7)特定環境影響評価の取扱いについて 
(8)累積的影響、複合的影響の取扱いについて 
(9)環境保全の配慮についての審査結果の取扱いについて 
(10)環境影響評価の技術手法等に関する情報収集等について

建設環境でも特に選択科目Ⅱで頻出の環境アセスです。
今後、問題解決・課題解決方面で出題されたら使える話題(課題とその対応策)が豊富です。
ぜひ斜め読みでも結構ですのでチェックしておいてください。

ウガン(御願)の島 大神島

報道発表資料
平成30年9月25日
総合政策
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環境影響評価法に基づく基本的事項に関する技術検討委員会報告書(案)に対する意見募集(パブリックコメント)について

 「環境影響評価法に基づく基本的事項に関する技術検討委員会報告書(案)」について、広く国民の皆様から御意見をお聴きするため、平成30年9月25日(火)から10月24日(水)までの間、パブリックコメントを実施いたします。

1.経緯

 環境影響評価法に基づき、環境大臣は、環境影響評価の実施の基本となる考え方を「基本的事項」として公表することとされています。この「基本的事項」は、5年ごとを目途にその内容全般を点検し、その点検結果を公表することとされており、前回の改正から5年を経過したことから、点検を行う必要があります。
 環境省では、この点検を行うに当たって、有識者からなる「環境影響評価法に基づく基本的事項に関する技術検討委員会」を平成30年6月に設置し議論を重ねてきたところです。
 今般、本委員会の報告書(案)が取りまとめられたことから、本案について、広く国民の皆様からの御意見をお聴きするため、パブリックコメントを実施いたします。

添付資料

2018年9月26日水曜日

技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)

ここ沖縄にもサシバが飛来し、日差しはまだまだ強いとはいえ、風がなんだかひんやり涼しくなりすっかり秋っぽくなってきました。
筆記試験の合格発表まで早いものであとひと月ですね。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

神の島 久高島

わたしのブログ投稿記事の閲覧ランキングをみてみると、次年度試験に向けたネタが上位を占めています。次年度試験を受験するひとたちがチェックしてくれているのだと思います。
そんな方たちに向けて今日は投稿してみます。

3月末に日本技術士会から発表された『平成31年度 技術士試験の概要について』というPDFがあります。それによると、平成31年度試験からの技術士第二次試験の評価項目に「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」というのが掲げられています。
いったいどういったことなのか、『平成31年度 技術士試験の概要について』から抜粋します。

技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)
●専門的学識 
・技術士が専門とする技術分野(技術部門)の業務に必要な、技術部門全般にわたる専門知識 及び選択科目に関する専門知識を理解し応用すること。
・技術士の業務に必要な、我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解し応用すること。  

●問題解決 
・業務遂行上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、調査し、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し分析すること。 
・複合的な問題に関して、相反する要求事項(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)、それらによって及ぼされる影響の重要度を考慮した上で、複数の選択肢を提起し、これらを踏まえた解決策を合理的に提案し、又は改善すること。 

●マネジメント 
・業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において、品質、コスト、納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項、又は成果物(製品、システム、施設、プロジェクト、サービス等)に係る要求事項の特性(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)を満たすことを目的として、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

●評価 
・業務遂行上の各段階における結果、最終的に得られる成果やその波及効果を評価し、次段階や別の業務の改善に資すること。  

●コミュニケーション 
・業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。 
・海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

●リーダーシップ 
・業務遂行にあたり、明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。
・海外における業務に携わる際は、多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに、プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

●技術者倫理
・業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代にわたる社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。
・業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
・業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。

●継続研さん 
・業務履行上必要な知見を深め、技術を修得し資質向上を図るように、十分な継続研さん (CPD)を行うこと。 

となっています。
『平成 31 年度技術士第二次試験に関する出題内容等について』によると、必須科目、選択科目のそれぞれで評価項目が異なっています。下記に貼り付けました。

【A】総合技術監理部門を除く技術部門
Ⅰ 必須科目 
「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの
【概 念】
●専門知識
専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識
●応用能力
これまでに習得した知識や経験に基づき,与えられた条件に合わせて,問題や課題を正しく認識し,必要な分析を行い,業務遂行手順や業務上留意すべき点,工夫を要する点等について説明できる能力
●問題解決能力及び課題遂行能力
社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力
【出題内容】
現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的な エンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決 方法を提示し遂行していくための提案を問う。
【評価項目
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識問題解決評価技術者倫理コミュニケーションの各項目

 Ⅱ 選択科目 
1.「選択科目」についての専門知識に関するもの
【概念 】
「選択科目」における専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識
【出題内容】
「選択科目」における重要なキーワードや 新技術等に対する専門的知識を問う。
【評価項目
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識コミュニケーションの各項目

 2.「選択科目」についての応用能力に関するもの
【概念】
 これまでに習得した知識や経験に基づき,与えられた条件に合わせて,問題や課題を正しく認識し,必要な分析を行い,業務遂行手順や業務上留意すべき点,工夫を要する点等について説明できる能力
【出題内容】
「選択科目」に関係する業務に関し,与えられた条件に合わせて,専門知識や 実務経験に基づいて業務遂行手順が説明でき,業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての認識があるかどうかを問う。
【評価項目】
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識マネジメントコミュニケーションリーダーシップの各項目

 Ⅲ 選択科目
「選択科目」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの
【概念】
社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力
【出題内容】
社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象として,「選択科目」に関わる観点から課題の抽出を行い,多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して,その遂行方策について提示できるかを問う。
【評価項目】
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識問題解決評価コミュニケーションの各項目

PDF資料に記載はありませんが、口頭試験では全ての項目(つまり技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)の有無)についてチェックされると思います。
上記の内容はこれまでの試験でも確認されているものではありますが、特にマネジメント、コミュニケーション、リーダーシップのようなカタカナ語ジャンルについて、明記されていることが興味深いですね。総監以外の部門でも総合技術監理のような視点が求められているように思います(しかしそうなると総監との違いが曖昧な感じになりそうですね。。。)。

とにかく平成31年度試験からすべて論文形式となる筆記試験では、
●必須科目Ⅰ(解答用紙3枚)では、「技術部門(建設環境のひとは建設部門)」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するものを『専門的学識,問題解決,評価,技術者倫理,コミュニケーション』について表現することを意識しながら記述する。

●選択科目Ⅱ-1(解答用紙たぶん1枚)「選択科目(建設環境のひとは建設環境科目)」の専門技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識に関するものを『専門的学識,コミュニケーション(←専門的学識だけじゃないんですね)』について表現することを意識しながら記述する。

●選択科目Ⅱ-2(解答用紙たぶん2枚)「選択科目(建設環境のひとは建設環境科目)」についての応用能力(これまでに習得した知識や経験に基づき,与えられた条件に合わせて,問題や課題を正しく認識し,必要な分析を行い,業務遂行手順や業務上留意すべき点,工夫を要する点等について説明できる能力)に関するものを『専門的学識,マネジメント,コミュニケーション,リーダーシップ』について表現することを意識しながら記述する。

●選択科目Ⅲ(解答用紙3枚)「選択科目(建設環境のひとは建設環境科目)」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するものを『専門的学識,問題解決,評価,コミュニケーション』について表現することを意識しながら記述する。

上記のこと、文章ではわかりにくいので表にしてみました。











専門的学識』がすべての科目で問われていますね、当たり前ですね。
面白いのは『コミュニケーション』も同様にぜんぶの科目で問われています。
逆に『継続研さん』はナシ、これは主に技術士登録後のはなしだと思います。もちろん口頭試験ではその姿勢が問われます。

経験に基づいた実務の実際が試されるⅡ-2では『マネジメント』と『リーダーシップ』がここだけで問われています。

技術士の要である(と私が思っている)『問題解決』は必須科目Ⅰと選択科目Ⅲで問われています。両方とも解答用紙3枚なので、これらの問題に対してはシッカリと問題を分析したうえで、(その問題を解決するという)課題を遂行する過程を表現する解答論文を記述する必要があることがこのことからもわかります。必須科目Ⅰは部門共通の問題と課題、選択科目Ⅲは専門科目特有の問題と課題をぜひ骨子法を活用して論理的にブレのない論文を記述してください(準備してください)。

また、『技術者倫理』が必須科目Ⅰで問われています。部門共通、というかこれはもう技術者共通の倫理について問われるのだと思います。
でもまぁ皆さん1次試験、あるいはJABEE認定課程を経ているわけですからそんなにことさら意識しなくても大丈夫だと思います。

こうしてみると必須科目の出題方式及び内容にいちばん変化があったと言えますね。これまでのマークシートの択一問題とは次元が大きく異なることを自覚してください。

2018年9月13日木曜日

技術士1次試験対策

ご無沙汰しております。
7月の豪雨、8月の猛暑、9月には巨大台風に地震と災害が頻発しています。
全国のひとと試験関連で頻繁に交流するようになり、その皆さんが各地で被災、あるいはその後の災害対応で激務となっている様子が伝わってきます。
なにもできませんがたいへんに案じています。

筆記試験も終わり、わたしの活動も小休止なところがあるのですが、10月の1次試験と11月のRCCM試験を控えて、沖縄ではAPECさんによる技術士1次試験とRCCM試験対策セミナーを開催しました。
内容はこちら

そして1次試験受験生にご案内しますが、SUKIYAKI塾のウエブサイトに、上記セミナーで使用したテキスト、さらにはAPECさんのご自宅PCで録音及び編集した卓上講義動画が公開されています。
ぜひご活用ください。

技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾 平成30年度1次試験対策資料
*リンク外しました

1次試験は必死で取り組めばひと月あれば大丈夫、とのことです。諦めているひともいるかもしれませんが、これから試験までのひと月弱、頑張ってみてください。
専門科目の内容は建設部門が中心ですが、たぶん環境部門についても言及していると思います(わたしはまだ見ていませんのでわかりません、すみません)。

なお、講義動画はとても勉強になる内容ですので、1次試験を既にクリアしたひとでもぜひとも聴いてみるとよいと思います。

AMURO JETの搭乗記念品

2018年8月17日金曜日

建設部門の択一問題に追加の正答が発表されました

さきほど、日本技術士会HPにて「平成30年度技術士第二次試験択一式問題の正答の追加について」という資料(PDF)が発表されました。

平成30年度技術士第二次試験択一式問題の正答の追加について

平成30年7月16日に実施した平成30年度技術士第二次試験のうち,建設部門(択一式)の正答の追加をしました。
詳細は,下記〔添付資料〕をご参照下さい。

Ⅰ-2 の正答が③に加えて⑤、 Ⅰ-9の正答が②に加えて④がそれぞれ追加されました。
択一正答数がギリギリでアウトだったかたはいまいちど確認してみてください。

西郷隆盛像
【台東区上野公園】