2017年7月17日月曜日

技術士試験 選択科目Ⅱ-1

筆記試験、お疲れさまでした(^^)/
秋田では大雨があったようですが、試験会場のある箇所では今年も日本全国どこも天変地異的なことには見舞われなかったようで安堵しています。
沖縄は試験終盤の16時頃にスコールがあった程度でした。

皆さん、どうでしたか。

今年も記述問題で問われるジャンルについてはここ数年の傾向そのままに建設環境そのものでしたね。
要求レベルも順当だったし、出題方法も昨年と変化はなかったので、昨年度試験を踏まえていればそこそこ準備できたのではと想像します(昨年、一昨年と同じコメントになっていますね)。

今年も試験監督をしましたけれども、例年よりは少ないものの記入ミス(受験番号の書き間違いや問題番号の書き忘れなど)の答案がチラホラあったようです。もったいないですねえ。とは言っても今年は建設環境系の教室ではなかったのでアレですが。
とにもかくにも10月31日(火)の発表が待ち遠しいですね。

帰宅してブログの閲覧数をチェックしたところ、9時、11時、14時、17時にピークがきていました。先日に連投した要チェック分野まとめシリーズの記事が集中的に閲覧されていたので、10時の試験前、必須科目が終わった11時半からの選択科目Ⅱの前、選択科目Ⅲの前、そしてなぜか試験終了後にも跳ね上がっています。
試験速報を期待していただいているのでしょうか。これは早くアップしないとですね。

Top of the world,勝ち抜けましょう!
【沖縄県】

それでは以下に、試験問題(記述もの)を振り返ってみましょう。

まず、Ⅱ-1の4つの設問から2問を選ぶスタイルの専門知識問題です。
  • 外来種防止行動計画
  • 閉鎖性海域の環境保全目標
  • 気候変動を考慮した防災対策、減災対策
  • 土壌汚染による有害汚染物質の摂取経路
外来種、閉鎖性水域、気候変動対策としての防災減災、土壌汚染対策法、これらすべて過去に問われていますよね。問い方の角度、項目をちょこっと変えているだけです。過去問にしっかり取り組んでいた方は何かしら書けたのではないでしょうか。どの問題を選ぼうかと迷っちゃうくらいだったかもしれません。
しかし3つ目の防災減災は、環境配慮とかではなく、防災減災対策そのものが問われていますよね、ビックリしました。建設環境というよりも建設部門全体共通テーマじゃないですか。「気候変動を考慮したインフラ整備」というところが建設環境担当になるのでしょうか(まさかそんなわけはないとも思うわけですが)。ごちゃごちゃ書きましたが、もしかしたらこれにグリーンインフラを絡めたかたもいたかもしれませんね。

9-11 建設環境【選択科目Ⅱ】
Ⅱ 次の2問題(Ⅱ-1,Ⅱ-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)

Ⅱ-1 次の4設問(Ⅱ-1-1~Ⅱ-1-4)のうち2設問を選び解答せよ。(設問ごとに答案用紙を替えて解答設問番号を明記し,それぞれ1枚以内にまとめよ。)

Ⅱ-1-1 我が国では,生物多様性条約第10回締約国会議で採択された愛知目標の達成に向けて行動計画を策定し,各主体がさまざまな施策や事業,行動等に外来種対策の観点を盛り込み,計画的に実施しているところである。この行動計画において,外来種対策を進めるに当たっての基本的な対策の考え方を2つ述べよ。また,1つの主体を挙げ,求められる役割を述べよ。

Ⅱ-1-2 平成27年の「瀬戸内海環境保全特別措置法」の改正に当たっては,瀬戸内海を「豊かな海」とするための取組を推進することが定められた。このように閉鎖性水域における環境保全に係る施策を「豊かな海を目指して推進する際の目標として考えられることを,幅広い観点から3つ示し概説せよ。また,それぞれの目標ごとに,目標達成のための具体的な施策を1つずつ挙げよ。

Ⅱ-1-3 気候変動を考慮したインフラ整備の将来計画を立案するに当たり,「比較的発生頻度が高い*外力に対する防災対策」及び「施設の能力を大幅に上回る外力に対する減災対策」について対策立案の基本的考え方をそれぞれ説明した上で,それらに応じた具体的取組について示せ。
 *外力:災害の原因となる豪雨,高潮等の自然現象

Ⅱ-1-4 土壌汚染対策法が想定している土壌汚染による特定有害汚染物質の摂取経路を2つ挙げ,土壌汚染対策法により指定される有害汚染物質に係る基準について摂取経路を関連づけて経路ごとに説明せよ。また,土壌汚染状況調査の結果,汚染状態が基準に適合しない場合における区域指定について,汚染除去等の措置の必要性と関連づけて説明せよ。
  1. 外来種防止行動計画
  2. 瀬戸内海環境保全特別措置法の一部を改正する法律について
  3. 気候変動適応計画
  4. 土壌汚染対策法の概要基本編第1章 土壌汚染とは
先日、予想した「平成29年度技術士試験 要チェック分野まとめ(Ⅱ‐1)」では、
①グリーンインフラ(生態系を活用した防災減災)
②生態系オフセット
③建設リサイクル(リサイクル材の利活用、建設廃棄物処理、災害廃棄物)
④環境アセス手続き(特に環境保全措置等の結果の報告・公表)
⑤再生可能エネルギー(洋上風力発電)
⑥パリ協定(温暖化対策)、ブルーカーボン
⑦歴史的風致の維持向上(歴まち法)
⑧都市緑地
⑨多自然川づくり
⑩水循環基本計画(水辺空間の保全・再生・創出)
としましたが、どれも外れちゃいましたね。

ただし皆さんご存知かとは思いますが、問題Ⅱ-2(環境保全措置、歴まち法)で掠りましたよね。Ⅲは再生可能エネルギーでしたし(ただし洋上風力ではないんですが)。

ちなみに「生態系オフセット」については環境部門(自然環境保全)のⅡ-1-4、個人的に注目していた「パリ協定」については環境部門(環境保全計画)のⅢ-1で出題されました。

こうしてみると、わたしとしてはそんなに的外れではなかったという印象なのですが、皆さんはどのように受け止めましたか?

Ⅱ-2は次回とします。

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