2017年4月22日土曜日

技術士2次試験の経歴票

受験申込み期限まで残すところあと1週間となりました。
GW前に締め切りとなることがようやく業界的にも認知されたようで、これまでのように1週間前になってから急に慌てているというひとは見かけない印象があります。
10日前にはSUKIYAKI塾沖縄でいごの会で出願対策セミナーを行ったのですが、そのときでも完成とまではいきませんが3~5割くらいはできているような印象を持ちました(受講生全員を見たわけではないので実際はどうなのかわかりません)。

わたしの講座の受講生やSUKIYAKI塾添削講座の受講生、身近な知り合いのひとらもぼちぼち提出しているようです。
今週末から筆記試験対策のほうに切り替えているようで、筆記論文の添削依頼が増えてきました。

と書いちゃうと、まだ完成していないひとはとっても焦っちゃうと思いますが、まだ1週間あります。慌てずしっかり課題解決過程を表現できるよう整理してください。

過去にも投稿していて同じ内容になっちゃいますが、あらためて業務内容の詳細について触れますね。
以前の投稿のものをご覧いただけたら雰囲気が伝わるかもしれませんが、以下に再掲しておきます。

H22年度技術体験論文の略記をアレンジしたもの

基本的な流れとして、
①業務の概要
長くても2~3行で収めてください。
基本的なことですが、建設環境を受験するのであれば建設事業であることがわかるように書くこと。そして建設事業による環境への負のインパクトを回避、最小化、矯正、軽減、代償することを目的とする業務ならここに、上記のミチゲーションを課題とする業務なら課題のところでもいいですのでそれをシッカリと書いてください。

②立場と役割
立場と役割をそれぞれ簡潔にしっかりと書く。1~2行。
上記の業務概要と合わせて3~4行にまとめて書いても良い。
添削していて意外と多いのが立場と役割のどちらかしか書いていないというパターンがあります。もちろん、両方書いてください。

③課題
簡潔に表現されたい。1~2行。
「~(簡単ではない)ことが求められた」というようなことを書くべき部分です。

④問題点
ここは特に行数は問いません。問題点(課題達成を阻むボトルネック)をシッカリ表現できるような文章量にしてください。
「しかし~ない」という文章が収まるべき部分です。
ここの肝の部分はこのあとの技術的提案、さらに成果とも直線的に繋がっていなければいけません。複数の問題点を挙げる際には①~、②~、③~等のように番号を振るのがわかりやすいです。
上記の課題と合わせて書いても良いです。

⑤技術的提案
問題点を解決する技術的な方法に関する論理的な考察過程、根拠を示す、あるいは匂わす。
ここも分量は問いません。シッカリと書いてください。
問題点を①~、②~、③~等と番号を振った場合には、対応するそれぞれの解決策に同じように番号を振りましょう。

⑥成果
(問題点が解決し)課題が達成されたことを簡潔に書く。1~2行。
ここは課題と同じことを書いてください。
課題で触れてもいないことを突然に成果として挙げちゃうひとがいます。
きっと事業の成果と勘違いしちゃっているんだと思います。あくまで「あなた」が解決したことによる成果をまずは書いてください。ひいては事業の成果に結びつくのであればそこまで書いてももちろんイイのですが、それは付け足し程度で。

という感じになるのではないでしょうか。
とにかく上記の内容を720字でキッチリ書ききってください。
ちなみに例とした画像を挙げたのがわたしのH22年度試験で作成した技術的体験論文の略記業務を業務内容の詳細用にアレンジしたものです。これは空白含まず618字でした(少ないですね)。

それから5行経歴の業務内容の書き方ですが、ただ業務名を書き連ねても技術士としての相応しさアピールの度合は低いです。
これは試験ですから、この申込書類でも(申込書類でこそ)技術士らしさを表現する必要がありますし、それができたら合格はもう手に届くところまできているといっても過言ではありません。

ではどうしたらアピールできるのか。
それにはまず技術士とはどういう資格なのか、どのようなことをするひとを指すのかについて考えてみてください。いや、考えるよりも、そもそも技術士は法律(技術士法)で定められた資格です。法律から外れたらダメ(不合格)ですね。

技術士法第二条
「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。

これを受験する部門科目に該当する分野の業務について7年(条件により短くなる)以上に渡る期間行っていることがわかるように書けばOKです。
というよりも書く必要があります。

がんばってください。

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