2016年7月21日木曜日

選択科目Ⅲ-1 気候変動適応策

問題Ⅲの課題解決問題、Ⅲ-1が気候変動適応策、Ⅲ-2が大規模津波災害からの復旧復興事業における自然環境配慮でした。

わたしが受験生だったころによく勉強した対象分野に似ていてなにか懐かしさを感じました。
といってもわたしが取り組んでいたのは気候変動によって激甚化する自然災害に対処する方策でしたので今回のものとは似て非なるものでだいぶ違うわけですが。。。

問題文をみたときは、おっグリーンインフラ使いまくりじゃん!と思ったところ、読み進めていくうちに(なお,自然災害に関する悪影響及び適応策は除く。)というのが目に飛び込んできて絶句しました(試験中はもちろん声を出せませんが)。Ⅲ-2が自然災害分野なのであえて外したのでしょうね。

でもよく考えてみると気候変動によって悪影響が生じる分野は自然災害分野のほかにも、水環境分野(水底質の富栄養化)都市生活分野(ヒートアイランド)自然環境分野(生態系ネットワーク)などがありますのでこれらに対して活用できるグリーンインフラはあります。そもそも気候変動適応策の最も重要な参考文献である国土交通省気候変動適応計画でもグリーンインフラが紹介されてます。
もちろんグリーンインフラにこだわる必要はまったくありませんけど(笑)。

なお、グリーンインフラの防災減災モノがなんと環境部門自然環境保全のほうで出題されていました。過去ログに追記したので気になる方はご覧ください。

選択科目Ⅱ-1


ともかく気候変動適応計画は以前にもブログでも取り上げていたので、準備していたかたはまさにドンピシャの出題だったのではないでしょうか。

暑いので壁面緑化してみました【沖縄県】

Ⅲ 次の2問題(Ⅲ-1,Ⅲ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚以内にまとめよ。)

 Ⅲ-1 IPCC第5次評価報告書では,気候システムの温暖化は疑いの余地のないことが示されており,今後,気温上昇の程度をかなり低くするための対策をとった場合でも,世界平均地上気温や世界平均海面水位の上昇の可能性が高いとされ,自然及び人間社会に深刻な影響を及ぼすであろうことが同報告書に示されている。
 このため,近年の気候変動枠組条約の締約国会議(COP)においては,「緩和策」とともに気候変動による悪影響へ備える「適応策」を実施することの重要性が指摘されるようになっている。このような状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。

(1)気候変動により想定される環境への悪影響とそれに対する適応策について,複数述べよ。(なお,自然災害に関する悪影響及び適応策は除く。)

(2)その適応策のうち,あなたが重要と考えるもの1つについて,実施するに当たっての技術的課題を述べよ。

(3)上記の課題を解決するための技術的提案及びその提案に関するリスクや留意点を述べよ。

では、また。

2 件のコメント:

  1. いろいろ情報提供ありがとうございます。とても参考になりました。
    海面上昇への対応は自然災害分野と思わず思いっきり書いてしまいました。後で考え直してそれこそ絶句しました^_^。グリーンインフラで頑張って書いたのですけど、残念!減点どころか採点対象外でしょう(´・_・`)。また、頑張りましょう。

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    1. コメントありがとうございます。
      そうですね、海面上昇というのは浸水被害なんかを取り上げてしまうと自然災害分野に入りますよね。
      しかし筆記試験の合格ラインは100点満点ではありません。ⅢがB評価でも筆記試験に合格しているひとはたくさんいらっしゃいます。
      解答内容の詳細がわからないのでいい加減なことは言えないのですが、ほかの問題のほうで手ごたえがおありでしたら諦めるのはまだ早いと思います。
      お辛いかもしれませんが、悔しい思いが新鮮ないまのうちに口頭試験対策としてⅢ-1を書き直すことをお勧めします。
      頑張って下さい!

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