2016年7月18日月曜日

選択科目Ⅱ-1

筆記試験、お疲れさまでした(^^)/
今年も日本全国どこも天変地異的なことには見舞われなかったようで安堵しています。
沖縄はスコール的に雨が時折降る程度でした。

皆さん、どうでしたか。

記述問題で問われるジャンルについてはここ数年の傾向そのままに建設環境そのものでしたね。
要求レベルも順当だったし、出題方法も昨年と変化はなかったので、昨年度試験を踏まえていればそこそこ準備できたのではと想像します(昨年、一昨年と同じコメントになっていますね)。

今年も試験監督をしたのですが、例年よりは少ないものの記入ミス(受験番号の書き間違いや問題番号の書き忘れなど)の答案がチラホラありました。もったいないですね。
そんななか、今年も建設環境~環境部門にかけての試験会場だったので、受験者の多くが知り合いばかりでした。
ほとんどの皆さんが棄権することなく頑張っておられましたので、10月27日(木)の発表が待ち遠しいです。

帰宅してブログの閲覧数をチェックしたところ、11時から12時台がめっちゃ跳ね上がっていました。先日に連投した要チェック分野まとめシリーズの記事が集中的に閲覧されていたので、おそらく午前中の必須科目を終了したひとが午後の選択科目に向けた心の準備のためにスマホやタブレットでチェックしてくれていたのだと思います、嬉しいですね。
なにより少しでもお役に立っていればいいのですが。。。逆に振り回してしまっていたらスミマセン。。。

騒音振動表示器【高知市追手筋】

それでは以下に、試験問題(記述もの)を振り返ってみましょう。

まず、Ⅱ-1の4つの設問から2問を選ぶスタイルの専門知識問題です。
  • 湖沼やダム湖の富栄養化対策
  • 建設発生土のリサイクル
  • 騒音対策
  • 生物多様性民間参画
今年は法制度そのものの知識を問うものではなく、環境負荷のメカニズムとその対策、という観点のものが多かったですね。
そんななかⅡ-1-4の生物多様性については、これまでは建設コンサルや環境コンサル、あるいは行政サイドとしての視座からの問いがほとんどでしたが、今回は建設業者への問いでした。

9-11 建設環境【選択科目Ⅱ】
Ⅱ 次の2問題(Ⅱ-1,Ⅱ-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)

Ⅱ-1 次の4設問(Ⅱ-1-1~Ⅱ-1-4)のうち2設問を選び解答せよ。(設問ごとに答案用紙を替えて解答設問番号を明記し,それぞれ1枚以内にまとめよ。)

Ⅱ-1-1 湖沼やダム貯水池等の淡水域における水質の課題として富栄養化があるが,富栄養化が進行するメカニズムについて述べよ。また,近年,国内で採用されている富栄養化対策事例を2つ挙げ,各々の内容を概説せよ。

Ⅱ-1-2 建設発生土のリサイクルに関する課題について,幅広い視点から2つ挙げ,それぞれ概説するとともに,これらを踏まえてリサイクル推進のための対応策を2つ述べよ

Ⅱ-1-3 建設作業騒音又は自動車交通騒音のいずれか一方について,当該騒音が法令に基づく基準に適合・達成するか否かの評価方法について述べよ。また,当該騒音の発生源対策及び伝搬対策それぞれについて概説せよ。

Ⅱ-1-4 2006年以降,特に,生物多様性に果たす民間部門の役割が求められ,我が国における生物多様性に配慮した民間企業の取組が着実に進展している。この背景となっていることについて説明せよ。また,生物多様性の観点から民間企業に期待される取組について,建設分野における原材料調達の場面,及び保有地管理における場面で,それぞれ述べよ。
  1. ダム湖の富栄養化のメカニズムとその対策事例については、ダム水源地ネット 技術講座「ダム貯水池の水質問題」第1回 ―富栄養化現象について―
  2. 建設発生土のリサイクルについては、建設リサイクル推進計画2014
  3. 建設作業や自動車交通騒音の評価方法については、騒音に係る環境基準の評価マニュアル(平成27年10月)、騒音対策については、建設工事に伴う騒音振動対策技術指針今後の自動車騒音対策の取組方針について
  4. 生物多様性民間参画ガイドライン
先日、予想した「平成28年度試験 要チェック分野まとめ(Ⅱ‐1)」では、
①グリーンインフラ(生態系を活用した防災減災~気候変動適応計画)
②パリ協定(温暖化対策)
③建設発生土
④閉鎖性水域の保全及び再生
⑤環境アセス手続き(特に環境保全措置等の結果の報告・公表)
としましたが、このなかから③建設発生土がドンピシャ、④閉鎖性水域の保全及び再生がやや当たり、といった具合でした。

イチオシの①グリーンインフラは、問題ⅡでもⅢでも直接的には問われませんでしたが、問題Ⅲ-1でも2でもグリーンインフラが使えましたね(Ⅲ-1は「自然災害に関する悪影響及び適応策は除く」とありますが、防災減災以外のインフラならOKです)。なおカッコ書きで示した「気候変動適応計画」のほうはまさにⅢ-1のドンピシャリ的中となりました!、ってⅡ-1ではなかったわけですが。。。
そして②パリ協定(温暖化対策)については、問題Ⅲ-1でネタとして使うことができます。
問題Ⅲについては後日あらためて投稿します。

こうしてみるとわたしとしてはそんなに的外れではなかったという印象なのですが、皆さんはどのように受け止めましたか?

Ⅱ-2は次回とします。

本日はお疲れさまでした!

【追記】
しつこくグリーンインフラですが、環境部門自然環境保全の選択科目Ⅱ-1で生態系を用いた防災減災が出題されてました。
参考までに掲載します。

Ⅱ-1-2 生態系を用いた防災・減災(以下,「Eco-DRR」という)について,以下の問いに答えよ。
(1)我が国においてEco-DRRの考え方が重要とされる理由を述べよ。
(2)Eco-DRRの考え方を取り入れた代表的な方法を2種類挙げた上で,その効果も含めて概要をそれぞれ述べよ。

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