2015年7月20日月曜日

建設環境 選択科目Ⅱ-1

筆記試験、お疲れさまでした。
今年は日本全国どこも天変地異的なことには見舞われなかったようで安堵しています。
沖縄は雨が時折降る程度でした。

皆さん、どうでしたでしょうか。

記述問題の設問内容については昨年同様に建設環境の王道を行く出題分野だったですね。
要求レベルも順当だったし、出題方法も昨年と変化はなかったので、昨年度試験を踏まえていればそこそこ準備できたのではと想像します(昨年と同じコメントになっていますね)。

それにしても、今年も試験監督をしたのですが昨年に比べて記入ミス(受験番号・問題番号の書き忘れなど)の答案が多かったです。
これも試験のうちと自分に言い聞かせていますが、やはり途轍もなく勿体ないことです。
と、他人事ながら結構、落ち込んでいたのですが、添削等で関わった受験生のひとたちから「試験終わりましたぁ~」の連絡がつぎつぎと入り、皆さん控えめながら自信のほどが伺える文面でしたので嬉しく思っています。
10月29日(木)が早くも待ち遠しいですね~

いまいゆ【沖縄県那覇市泊漁港内の泊いゆまち】

それでは以下に、試験問題(記述もの)を振り返ってみましょう。

まず、Ⅱ-1の4つの設問から2問を選ぶスタイルの専門知識問題です。
  • 生態系サービス
  • 再生可能エネルギー
  • 景観重要公共施設制度
  • 廃棄物最終処分場跡地
Ⅱ-1-1の生態系サービス以外は、法制度がらみの出題でしたね(特に3、4)。
Ⅱ-1は今後も基本的に法制度からの出題になるんでしょうね。
ややもすると、この1~2年に法改正されたものについつい注目しがちですがそんなことは関係ないですね。
あくまで建設事業を進めるときに環境分野で配慮が必要な項目に関する法律や制度について問われることでしょう。そういう意味で王道ネタは今後とも抑えておく必要があります(って試験に関係なく建設環境技術者であれば当然わかっていなくてはいけないものだと言えます)。

9-11 建設環境【選択科目Ⅱ】
Ⅱ 次の2問題(Ⅱ-1,Ⅱ-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)

Ⅱ-1 次の4設問(Ⅱ-1-1~Ⅱ-1-4)のうち2設問を選び解答せよ。(設問ごとに答案用紙を替えて解答設問番号を明記し,それぞれ1枚以内にまとめよ。)

Ⅱ-1-1 自然環境に係わる施策の評価や企業の環境への取組において近年,重要性を増している生態系サービスについて概説せよ。生態系サービスの向上に寄与する建設事業を1つ挙げ,その事業が向上に寄与する具体的な生態系サービス及びその寄与する理由を述べよ。

Ⅱ-1-2 平成23年に「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」が公布される等,国内における再生可能エネルギーの利用が促進されているところである。再生可能エネルギーの導入が推進されている背景を概説するとともに,現在,国内で利用されている再生可能エネルギーを2つ挙げ,各々の環境面における得失を述べよ。

Ⅱ-1-3 「景観法」に規定されている,景観重要公共施設制度について説明せよ。また景観重要公共施設制度によって期待される効果について,制度の説明を踏まえて述べよ。

Ⅱ-1-4 平成16年に「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」が改正され,廃棄物最終処分場跡地等廃棄物が地中にある土地で行われる形質変更に関する制度が導入された。この制度が導入された目的及び制度の概要について述べよ。また,廃棄物最終処分場跡地における建設事業の施工計画を立案する際に本制度に基づいて検討が必要な項目を4つ挙げよ。
  1. 生態系サービスについては、生物多様性と生態系サービス
  2. これを選んだひとが多いと思いますが、再生可能エネルギーの環境面における得失は、「環境面における」というのがミソです。経済的、あるいは技術開発的な課題は駄目だと思います。
  3. 久しぶりの景観法、APECさんが推していたジャンルでしたね。景観重要公共施設の手引き(案)
  4. 施工計画としては、①廃棄物の飛散防止、②造成法面の安定確保による廃棄物流出防止と雨水による廃棄物流出防止、③廃棄物の露出防止、④廃棄物が飛散・流出・露出した場合の措置、になるのでしょうか。最終処分場跡地形質変更に係る施行ガイドライン
Ⅱ-2は次回とします。

では!

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