2013年10月21日月曜日

建設事業における生物多様性に関する発注者要求事例

いよいよ筆記試験の合格発表まで10日を切りました。
試験直後は「いまいち書けませんでした」なんて言ってたひとが多いのですが、皆さん、宝くじと同じでやっぱり期待しちゃいますよね。
かく言うわたしもそのひとりです。。。
今年は合格率が高いといいんですけどね(嗚呼々)。

それにしても9月の後半から台風の来襲が相次ぎ、予定がままなりませんね。
業務に忙殺されているわりには現地調査が捗らず、天気図や波浪予想図をただただ眺めるばかりの毎日です。
やるせないPC作業の合間に、業務上ネットでいろいろと検索していたら、ちょっと興味深い資料を見つけましたので、ご紹介がてら私の資料庫がわりに貼っておきます。

標題の内容は資料の8ページからになります。
・発注者の構成(国交省、農水省、内閣府、都道府県、市町村ほか)
・保全対象とされた動物(鳥類、魚類、昆虫類、水生動物、両生類、哺乳類、爬虫類、その他)、植物(草本類、水生植物、木本類、その他)
・保全対象生物種別の件数
・発注者からの生態系への配慮事項に関する受注者への要求時期と内容

巻末の資料編には事例集もありますね。
この事例集をみると、これまで添削を通して交流した全国各地の建設環境受験生のかたたちがとりあげた業務経歴や体験論文ネタに類似した事例がたくさんあって、それぞれ感慨深いです。
あらためて添削指導というのは自分の糧になっているんだなと思いました。
そのほか「生物多様性と建設業の関わり」についての講演会や干潟観察会の記録(質疑応答部分)もなかなか面白かったですよ。

来年開通!臨港道路(浦添線)【米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)北】

7)まとめ
本調査では、建設工事において発注者から様々な要求が出され、対策が実施されている現状について具体的に把握した。その結果をまとめると以下の通りである。
回答として165件の工事情報の提供があり、その発注者は中央官庁から地方公共団体および公益企業の多岐にわたり、地域的には北は北海道から南は沖縄県まで広く分布していた。また、事業分野も道路、河川、港湾等多様なものであった。
回答の8割以上の工事において、発注時あるいは受注後に発注者から具体的な対策の指示がなされており、配慮すべき対象とされた動植物は、動物では鳥類が一番多く、魚類、昆虫がそれに続き、植物では草本類が多く指定されていた。具体的な対策としては、動物では工事期間・作業時間の変更、工事排水対策、騒音・振動対策が多く実施されており、照明や光対策、設備・施工機械の配色、動物の移動等の対策も見られた。植物に対する対策では移植が多く実施されていた。
アンケート調査は過去5年間に受注した工事を対象としたが、工事の着手年度で見ると19年度が20件弱でありその後は30件台で推移していた。
一般社団法人日本建設業連合会
刊行物詳細

報告書:生物多様性と建設業界との係わり

刊行物イメージ
環境委員会 生物多様性専門部会では、計画、施工、完了後の各段階における生物多様性に配慮すべき課題を整理し、取りまとめました。
建設事業における生物多様性に係わる構造物構築時の配慮事項等を収集、分類、整理し、会員各社が担った事業においてどのような発注者の要求事項があったか、技術提案事項としてどのような対象生物種に関する保全措置を求められたか等を紹介しています。
出版物No.078
発行年月2013年02月
委員会名環境委員会  
ファイル
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(別ウィンドウで開きます)報告書:生物多様性と建設業界との係わり (PDFファイル)




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