2012年12月21日金曜日

改正環境影響評価法等の説明会

昨年にも同様な説明会を紹介しましたが(こちら)、いよいよ今度の春、平成25年4月1日より改正された環境影響評価法が完全施行されるのに伴って、環境省が再び全国行脚で説明会を開催するそうです。
震災復興との絡みもあっていろいろと議論されているアセス手続きですが、こういった行政主催の説明会に参加してみると、本やネット、民間団体主催の催しから得るのとは異なった刺激を受けることができるかもしれません。

今年は大ハズレでみなさんを振り回してしまいましたが、きっと法が完全施行される平成25年の試験でこそ問われることでしょう(最低でも択一問題で出るんじゃないですか?出ますよきっと)。

頭上を飛行するミサゴ【沖縄県宜野湾市普天間】
平成24年12月20日

改正環境影響評価法等の説明会の開催について(お知らせ)

 「環境影響評価法の一部を改正する法律」(以下「改正環境影響評価法」という。)が平成23年4月27日に公布され、平成25年4月1日から完全施行されます。
 環境省では、環境影響評価法の改正事項等について、地方公共団体、事業者及び一般の皆様にわかりやすく解説するため、改正環境影響評価法についての説明会を全国7カ所で開催します。

1.趣旨

 環境影響評価法の完全施行から10年を迎え、法の施行を通じて浮かび上がった課題や、生物多様性の保全、地球温暖化対策の推進、地方分権の推進、行政手続のオンライン化等の社会情勢の変化に対応するため、改正環境影響評価法が、平成23年4月22日に成立、同月27日に公布され、平成25年4月1日から完全施行されます。
 改正環境影響評価法の完全施行に伴い、事業の早期段階における環境配慮を図るための計画段階配慮書の手続及び環境保全措置等の報告・公表の手続が新たに義務づけられます
 これを受け、環境省では、環境影響評価法、同法施行令及び同法施行規則等の改正事項について、地方公共団体、事業者及び一般の皆様にわかりやすく解説するため、平成25年1月23日(水)から3月1日(金)にかけて、全国7カ所(北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県)において、地方公共団体の皆様及び事業者・一般の皆様を対象に、説明会を開催します。
 また、本説明会では、主務省令の改正、配慮書技術ガイド等の検討状況の概要や、発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等に関する検討状況についても、説明を行う予定です。

2.開催日時・開催場所

開催場所開催日開催時間会場
福岡県1月23日(水)
・地方公共団体向け
 10:00~12:00
・一般、事業者向け
 14:00~16:30
※北海道のみ13:30~16:00
(途中休憩、質疑応答を含みます。)
パピヨン24
(福岡市博多区千代 1-17-1)
宮城県2月 1日(金)戦災復興記念館
(仙台市青葉区大町2丁目12-1)
広島県2月12日(火)中国新聞ビル
(広島市中区土橋町7-1)
北海道2月18日(月)札幌市民ホール
(札幌市中央区北1条西1丁目)
東京都2月25日(月)日本教育会館
(東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2)
大阪府2月28日(木)新梅田研修センター
(大阪市福島区福島6-22-20)
愛知県3月 1日(金)ウインクあいち
(名古屋市中村区名駅4丁目4-38)

3.参加受付方法

 説明会への参加は、事前登録制です。参加を希望される方は、開催日時及び申し込み方法等の詳細についてhttp://www.jeas.org/env/index.htmlをご参照いただき、参加をご希望の場合、当該ウェブサイトにおける申込要領に従ってお申し込みください。

2012年12月20日木曜日

外来生物法の施行状況等を踏まえた今後講ずべき必要な措置について

標題のとおり、先日なかなかいい資料が出されました。
環境部門の(自然環境系の)ひとは必読必至です。
建設環境の(自然環境系の)ひとも概要程度には頭に入れておくべき内容です。

現状と課題、今後講ずべき必要な措置について書いてあります。
あくまで外来生物法の施行にあたってのことですが。

とり急ぎ!

要注意外来生物 セイタカアワダチソウ
【氷見市郊外より遥か富山新港を望む】
平成24年12月14日

「外来生物法の施行状況等を踏まえた今後講ずべき必要な措置について」(中央環境審議会意見具申)について(お知らせ)

 「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法)の施行状況の検討については、中央環境審議会野生生物部会外来生物対策小委員会(小委員長:石井信夫東京女子大学現代教養学部教授)において審議が行われ、最終報告案が取りまとめられました。その後、中央環境審議会野生生物部会における審議を経て、中央環境審議会から環境大臣及び農林水産大臣に意見具申がなされましたので、お知らせします。
 本意見具申を踏まえ、環境省としては、農林水産省とともに、必要な措置を実施してまいります。
 「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法)附則第4条では、法の施行(平成17年6月1日)後5年を経過した場合において、法律の施行状況について検討し、必要があると認めるときは、その結果に基づいて所要の措置を講ずるものとしています。
 これを踏まえて、本年5月に開催された中央環境審議会野生生物部会で、外来生物対策小委員会において外来生物法の施行状況についての検討を行うことが了承され、6月から外来生物対策小委員会で審議が行われてきました。9月18日から10月18日に実施されたパブリック・コメントの結果も踏まえ、小委員会の検討報告書として「外来生物法の施行状況等を踏まえた今後講ずべき必要な措置について(案)」が取りまとめられました。
 同案について、本年12月13日に開催された中央環境審議会野生生物部会において審議され、別添のとおり中央環境審議会から環境大臣及び農林水産大臣に意見具申されました。
 本意見具申を踏まえ、環境省としては、外来生物法の改正も含め、農林水産省とともに、必要な措置を実施してまいります。
お問い合わせ先
 環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
 担当者 谷垣
 直通:03-5521-8344
 代表:03-3581-3351(内線6682)
添付資料

2012年12月19日水曜日

1次試験、合格おめでとうございます!

平成24年度技術士第一次試験に合格したかた、誠におめでとうございます!

条件を満たすひとは来年にはさっそく第二次試験にチャレンジしてください!応援します!
このブログは主に二次試験の受験者向けに発信しています。
よかったら参考にしていただいて試験に取り組んでいただけたら幸いです。

ではまた!
おめでとうございます!
【札幌時計台近く】


2012年12月18日火曜日

第3 期国土交通省技術基本計画

わたしが受験の手助けをしていたひとたちの試験もほぼ終わり、これからは来年度の試験に向けた準備を進めていかなくてはと思いつつ、本業のほうで忙殺されております。
皆さまにおかれましても師走の真っただ中、がんばっておられることと思います。


「平成25年度技術士第二次試験実施大綱」がそろそろ発表されるのではと日本技術士会HPを毎日のようにチェックしているのですが、まだですね。
SUKIYAKI塾内でもいろんな情報が飛び交っており(集約しつつありますが)、確定的なことは言えないのですが、とりあえず今できることは、
1.国土交通白書や環境白書の読み込み
2.平成18年度以前の第二次試験の択一問題チェック
3.それから一押しの対策なのが「体験論文」の作成です
前にも書いたからクドイかもしれませんが、来年の試験から廃止されるとはいえ「体験論文」を作成しておけば、試験申込時に提出する経歴票に求められる代表業務の概要について、あらかじめ準備していた体験論文から抜粋して記述することができます。
春になってから代表業務の記述に取り掛かかりはじめるようでは、技術士としてふさわしい技術レベルを満たす(表現できる)内容にはならないんじゃないかと思います。


今日は、上記「1.白書の読み込み」に関連して、最新の行政情報、国の方向性を知る絶好の資料が公開されましたので、貼り付けておきます。
お正月休みにでも読んでください(わたしもそうします)。


桜田門から霞ヶ関へ

新たな「国土交通省技術基本計画」の策定について
平成24年12月10日
このたび国土交通省は、今後5年間を計画期間とする新たな「国土交通省技術基本計画」を策定いたしました。
 同計画は、国土交通省の技術政策の基本方針を明示し、それを踏まえ、今後取り組むべき技術研究開発や技術の効果的な活用方策、重点プロジェクトの推進、
国土交通技術の国際展開、技術政策を支える人材の育成及び技術に対する社会の信頼の確保等の取組を示すものです。
 策定にあたっては、社会資本整備審議会・交通政策審議会技術部会(部会長:家田 仁 東京大学大学院教授)において、審議を行いました。
新たな計画のポイントは以下のとおりです(詳細は別添参照)。

 (1)計画の目的
    政府の科学技術基本計画や日本再生戦略、社会資本整備重点計画等の関連計画を踏まえ、国土交通行政における事業・施策のより一層の効果・効率の向上を実現し、国土交通技術が国内外において広く社会に貢献すること。
 (2)計画期間
    平成24年度から平成28年度
 (3)主な内容
   1.技術政策の基本方針の明示
     計画の対象を、従来の技術研究開発を主眼としたものから、技術政策全般に拡大し、国土交通行政における技術政策の基本方針を明示する。
   2.技術研究開発の推進及び技術の効果的な活用
     国土交通行政における政策課題を解決するために、事業・施策と一体となり実施する技術研究開発の実施方針及び今後取り組むべき技術研究開発を示すとともに、技術研究開発の推進施策として、産学官の適切な役割分担の下で産学による技術研究開発を促進する方策等を示す。また、技術の効果的な活用のための方策を示す。
   3.重点プロジェクトの推進
     技術研究開発の推進において、特に優先度の高い政策課題の解決に向け、分野横断的な一連の取組を重点プロジェクトとして位置付け、重点的に推進する。
   4.国土交通技術の国際展開、技術政策を支える人材の育成及び社会の信頼の確保
     国土交通技術の国際展開、技術政策を支える人材の育成、技術に対する社会の信頼の確保について、取組方針を示す。

 ※なお、本技術基本計画のパブリックコメント終了後、とりまとめまでの間に、中央道笹子トンネルでの天井板落下事故が発生したため、今後、当該事故に関する調査・検討委員会及び社会資本整備審議会・交通政策審議会技術部会社会資本メンテナンス戦略小委員会における議論等を受けて、必要な見直しを行うこととしています。
添付資料
報道発表資料(PDF ファイル88KB) PDF
国土交通省技術基本計画(PDF ファイル2005KB) PDF
(参考資料)計画の位置づけ・策定経緯・概要とポイント(PDF ファイル836KB) PDF
社会資本整備審議会・交通政策審議会技術部会 委員名簿(PDF ファイル58KB) PDF


2012年12月8日土曜日

猛禽類保護の進め方(改訂版)

わたしの専門とする事項は「自然環境の保全及び創出」なんですが、主なフィールドが河川や湖沼、海岸・海洋という水域環境がメインでありまして、陸上の、それも水っけがない森林~里地~宅地なんかはマッタク専門外なんです。

先月、東京で行われた口頭試験対策セミナーの模擬面接官を務めたんですが、皆さんの体験論文の業務として取り上げているネタが猛禽類保全策が多かったのにたいへん驚きました。
昨年の体験論文を面倒みたひとのなかにも猛禽ネタがありましたし、そういえば北陸の知り合いの技術者と喋っていると、なにかと猛禽類のはなしが出てきます。
本土の技術者(建設環境-自然環境保全-動物系)のひとの頭のなかは、魚か猛禽かゲンゴロウかサンショウウオか、といったところなのでしょう。
沖縄ではそうですね、イリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナ、湿地生物、オカヤドカリ、干潟生物、サンゴ、アマモ場(動物じゃないけど)といったところでしょうか。
対象とする生きものが違うと専門知識、専門技術が全然違いますもんね。

もちろん、沖縄にも猛禽類はいるんですが、そのほとんどが渡りなので営巣しないということもあって建設事業にあたってはほとんど問題にならないんですよね。
そんなわけであんまりふだん意識して注目していないわけですが、SUKIYAKI塾の講師として全国各地の受講生の答案をおこがましくも添削しないといけないわけで、猛禽類に関しても資料を少しづつ集めはじめたところです。

そんな折、環境省から猛禽類保護の進め方の改訂版が発表されたので、メモかわりに貼っておきますね。実に平成8年版からの改訂とのことです。

体験論文で猛禽類ネタを取り上げたひとは、口頭試験の質疑応答時のネタ元として読んでおかれることをオススメします。

まぁでも専門のひとなら常識なのかもしれませんね。
今回のこの資料を紹介するのはほかでもなく、来年以降の指導添削のための、つまりはわたし個人向けみたいなもんです。

では!

特急はくたか【新潟県南魚沼郡 越後湯沢駅】

平成24年12月6日

「猛禽類保護の進め方」(改訂版)の公表について(お知らせ)

 環境省では、猛禽類保護のための基本的な考え方や保護のための調査方法等の指針として、「猛禽類保護の進め方」(改訂版)をとりまとめました。
 今後、関係者が猛禽類保護や環境アセスメント等において活用されることを想定し作成しましたので公表します。
 「猛禽類保護の進め方」については、平成8年に策定以降、各種事業の計画等に当たって参考とされるなど、猛禽類保護の指針として活用されてきました。
 その後、猛禽類のおかれている状況は、生息環境の悪化や繁殖成功率の低下など、引き続き厳しいものとなっているとともに、本指針策定後、猛禽類に関する新たな知見等の蓄積が認められることなどから、専門家による検討会を開催し、「猛禽類保護の進め方」(改訂案)をとりまとめ、平成24年7月5日から7月25日までパブリックコメントを実施し、その結果を踏まえ、今回公表するものです。
 内容は、猛禽類保護の現状と保護対策の基本方向、特にイヌワシ、クマタカ、オオタカについては、その生態について新たな知見を加え、行動圏を解析するための調査方法の改良等を反映させることにより、生息状況や保護のための調査と保全措置等について、地域による自然条件等の違いを考慮しつつ、各地で共通して適応できる総合的な保護指針としてとりまとめています。
添付資料

2012年12月4日火曜日

口頭試験、あとは臨むだけ

先週末から口頭試験が始まりました。
早くも終えたひとからの知らせが入り始めています。
いまのところ期待してもイイ感じの報告ばかりなので、安堵するとともに嬉しく思っています。

いやあ、体験論文の出来がいまいちでも、提出後に致命的なミスがみつかっても、口頭説明で頑張れば、なんとかなるもんですね。
口頭試験のときに、そのミスなり出来がいまいちな点なりのマイナスポイントをしっかり把握していることさえ試験官に伝われば、そしてそれに対する改善点を準備してさえいたら大丈夫なんです、そういうものなんです。

だからこれから口頭試験を受けるひとは心配しないでください。
もてる力を普通に披露すればいいんです。

これは試験です。裁判ではありません。
ましてやあなたは被告人ではないのですから。

これはただの試験です。
あなたの正面に座っている試験官は、おそらくあなたの筆記答案を合格レベルと認めたひとです。
そしてあなたは筆記試験合格者なのです。

なにも恐れることはありません。
これまでのあなたの技術者としての歩みを説明すればいいだけです。

堂々とした姿勢で臨んでください。

吉報をお待ちしております。

人間なんてちっぽけだ

2012年11月28日水曜日

面接官の独白

口頭試験がいよいよ目前に迫ってきました。
近いひとでは今週末からですね。
最後の追い込み、アレコレ考え出すとパニックを起こしそうになるとは思いますが、そんなときは身近な人を相手にひたすら経歴~体験論文のプレゼン練習をしてください。
特に声を出すことが肝要です
身振り手振りも交えるとさらにイイと思います。
何にイイかというと、プレゼンの質があがるということももちろんありますが、ここで訴えたいのは試験を控えて精神状態が乱高下するなか、声を出すということは、あなたの不安な気持ちを鎮静する作用(あるいは高揚させる作用)があり、どちらにしてもきっとあなたにプラスの効果をもたらしてくれるはずだ、ということです。

雨の渋谷

ブログの更新がとても久しぶりになっちゃいました。スミマセン。
さっき訪問者数を確認したら、筆記試験後はほとんど誰も読んでくれていないようなそんな寂しい状態だったのですが、ここ最近はまた鰻のぼりにたくさんのかたが来てくださっているようです。ちっとも知りませんでした。。。
以下、言い訳を兼ねた近況報告です。
今月は、アドバイスしていたひとたちの論文提出が完了してホッとしたのも束の間、東京渋谷は道玄坂の聖地「フォーラム8」での口頭試験模擬面接、そして先週末の沖縄での口頭セミナー開催まで、本当に忙しく過ごしていました。

やっぱり口頭試験は体験論文や経歴票はたまた筆記試験再現論文までをも読み込むなど、準備に大変時間がかかりますね。
東京の場合には、那覇から羽田へのフライト中にしか時間が作れず、座席をワンランク上のクラスJにしちゃって書類を周りに広げながら(しかし個人情報には十分に気を配りながら)入念に添削しました。
あまりカッコいいスマートな感じにはならなかったですね。。。
自分でも必死すぎだなと思いつつ、でもそんなことを言っていられる余裕があるわけじゃなし、せめてスペースは最大限に活用しようというところです。
一期一会で受講生を次々に捌いていくAPECさんはやはり只者ではありませんね。
しかも受講生にとっていちばんためになるアドバイスをその場で指摘しちゃうのですからなおのことです。

なんだか今日は受験生のタメになるネタではなく、ただの独り言になってしまいましタネ。
まぁタマにはこんなことも書かせてください。

では!

2012年11月13日火曜日

口頭試験対策 その2.定型質問への備えを万全に

こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。

シツコイですが、技術的体験論文を提出しきって「ほっとひと息」気を抜いていませんか?
これからの数週間が勝負です。

マジメに取り組んだひととそうでないひとは、ここで大きく差がつきます。

前回、発表練習のすゝめを投稿しましたが、「経歴~体験論文の説明」というのはいわば受験生からの一方的なものです。
口頭試験の醍醐味は、試験官と受験生間のコール&レスポンスでつくりあげるコラボレーションにこそあるのです。
試験官からの質問に対して全く回答できなかったり、試験官の期待するレベルではなかったり、試験官が訊いてもいない明後日なことを長々としゃべったり、では合格できません。

準備その2.定型質問への備え
試験官と受験生の双方にとって充実した時間とするためには、あらかじめ質問内容を想定し、それに対する回答案を考えておくべきです。
手っ取り早いのは、過去におこなわれた試験での質問内容を収集するのがよいでしょう。
すると、そんなにバリエーションはないのがわかると思います。
最低でも、定型的な質問事項に対してはシッカリと準備しておきましょう。
SUKIYAKI塾HPに詳しいです。ぜひチェックしてください。
2.口頭試験対策「よくある質問」に対する準備を万全に
3.よくでる質問と解答例

では!

水瓶のなかの金魚たち【長崎県佐世保市 梅ヶ枝酒造にて】

2012年11月11日日曜日

口頭試験対策 その1.発表練習

SUKIYAKI塾関連の口頭試験対策セミナーが今週末より始まりました。

ここ沖縄でも11月23日にAPECさん(そのほか東京からバイアリータークさんと北海道からは知床世界遺産さん)をお招きしてセミナーを開催します。
模擬面接の受付は終了しましたが、午前中の全体講義とロールプレイの受講生は引き続き募集しております。よろしかったらどうぞ。
SUKIYAKI塾沖縄でいごの会HP

また、今週末の11月17日には東京はフォーラム8で開催されますセミナーに、不肖ながらわたくしも模擬面接官として参加いたします。
専門分野ドンピシャのひとがいないのでやや頼りないかもしれませんが、担当することになった方たちの準備に少しでも役に立てるようがんばります。

とにかくこれから試験までの限られた期間、悔いを残さぬようしっかり取り組んでください。
試験をナメなければ必ずや栄冠を勝ち取ることができるでしょう。

ガリガリ齧って大当たり!【沖縄県沖縄市にて】

準備その1.経歴と体験論文の発表練習
口頭試験では、経歴と体験論文について10分程度の説明を求められることが多いようです。
この説明がうまくできるよう、まずは発表練習をつむことです。

いきなり喋る練習をするのもいいですが、わたしの場合は経歴の概要と体験論文の内容を話し言葉で説明できるようにシナリオをつくりました。パワーポイントを作ってみるのも有効だと思います。
そのあと、妻に試験官役を務めてもらい発表練習しました。
よく演劇かなんかの舞台稽古でやっているような感じです。
ひとりでブツブツやるよりは誰かに向けて発声練習したほうが格段に効果が得られますよ。
これを1週間つづけているうち、内容が練りあがるだけでなく、声もよく出るようになりましたし、またキッチンタイマー片手にやっていたので、いまどれくらいの時間が経過しているのかの把握ができるようになりました。

やってみる前は、パワポの画像があるわけじゃなし、10分なんてそんなに長い時間、ただベラベラベラベラと喋り続けることなんてできないよ、と思っていましたが、やってみると10分は非常に短いです。
説明しすぎず、コンパクトに要点だけを抑えるように、シナリオを書き替え書き替えして練り上げました。

時間配分ですが、私の場合、経歴に1分半、業務1(略記のみ)に3分弱、業務2(詳述)に7分弱の合計11分弱で喋ったと思います。

では!

2012年11月10日土曜日

口頭試験に向けて 模擬面接を受けよう!

筆記試験合格者の皆さん、技術的体験論文の提出が無事に完了したことと思います。
大変にお疲れさまでございました。

もしかしたら今週末、ほっと一息ついているところかもしれませんが、あまり休息をとりすぎるとダメですよ。
せっかく技術士試験用に体が仕上がりかけているんですから、あとひとふんばり頑張って、もうワンランク上に押し上げてください。

例年ほぼ8割が口頭試験に合格している、ということは2割のかたが残念な結果になっているということです。
10人のうち2人ですよ、100人のうち20人も不合格なんですよ。これはなかなか結構な割合ですよね。
実際、わたしの身近にも片手では数え切れないほどのかたが、3月の合格発表で悔しい思いを経験しています。

では、どうすればよいのか?

なんのかんのいっても模擬面接を受けることです。
そうすると本番までに補強すべきことがわかります。
そういう意味でも試験直前よりは、なるべく早い時期に面接を受けるべきです。
すると試験本番には万全の体制で臨むことができるわけです。

私の場合は模擬面接を2回受けました。
特にAPECさんらのSUKIYAKI塾の面接はたいへんタメになりました。
あのときの模擬面接は非常に緊張しましたねえ。。。。
しかしあの面接を受けたことにより口頭試験の全体像をつかむことができたので、実際の本試験ではほとんど緊張しませんでした。
あれ?こんなもんでいいの?もっといっぱい訊いてほしかったな、なんてちょっとした肩透かし気分で退室したことを覚えています。

SUKIYAKI塾の口頭セミナーはもうほとんどがキャンセル待ちのようで、いまから段取りするのはちょっと難しいかもしれません。
それでもなんらかの機会があれば逃さず参加すべきですし、身近に技術士がいればそのひとにお願いして模擬面接をやってもらいましょう。

というわけで、模擬面接を複数回受ける、これが第一です。

次回からは模擬面接(そして本番の口頭試験)に向けた準備について連投しようと思っています。
では!

Yes,You Can! オバマ再選【福井県小浜市 御食国若狭おばま食文化館にて】

2012年11月6日火曜日

体験論文の提出期限です

皆さま、体験論文の提出はお済でしょうか。

まだのひとはきっと論文の完成に向けてギリギリのところで闘っていることでしょう。
最後までがんばってください!

しかし、今日の最優先事項は、論文の中身、完成度を高めることではありません
指定の形式で、本日中に提出することです

形式等の注意事項
(1)
 用紙の1枚目には、受験番号氏名技術部門選択科目専門とする事項を記載すること。(2枚目は受験番号、氏名のみ。)
(2) A4縦の用紙2枚以内図表等を含め3,000字以内白黒で作成すること。
(3) 用紙は、片面のみ使用(裏面は使用不可)し、横書きとすること。
(4) 原則ワープロで作成するものとするが、手書きで作成しても良い。
(5) 書式は、1枚目40文字×35行2枚目40文字×40行、ワープロで作成する文字の大きさは、原則10.5ポイントとすること。
(6) 論文は、左上1箇所をホッチキスで留めたものを3部(コピー可)提出すること。
 論文作成用紙(手書き用)の桝目は小さいので、記入しにくい場合は、用紙をA3サイズ等に拡大コピーしてから記入し、提出の際にA4サイズに縮小コピーして下さい。

公益社団法人 日本技術士会 技術士試験センター
〒105-0001 東京都港区虎ノ門4丁目1番20号 田中山ビル8階
電話 03-3459-1333(代)  FAX 03-3459-1334 

 持参の場合の受付は、平日の午前9時~午後5時とします。
 郵送で提出する場合は、事故防止の為、書留(簡易書留郵便)とし、封筒の表には「論文在中」と明記して下さい。
宛名は、添付資料より論文送付用宛名用紙をダウンロードして、受験番号等の必要事項を明記のうえ、封筒の表面に貼り付けて下さい。

本日の消印有効なので、夜(23:59)までがんばる予定にしているひとも、論文作成はほどほどにして、書式、形式のチェックのほうに力点を移してください。
慌てて作っているということは、時間だけでなく、平常よりも精神的に余裕がないわけですから、十分に、十分に、十分に、十分に注意して、指定されている形式どおりになっているかを確認してください。

可能であれば、誰か第三者にも確認してもらうくらいがいいと思いますよ。

論文提出、お疲れさまでした【石川県白山市 松任駅近く】

2012年11月3日土曜日

体験論文の作成もいよいよ佳境

体験論文提出前の最後の土日になりました。
筆記試験後、ひと月以上の時間をかけて準備を進めてきたひとは、ここで論文書き始めの頃を振り返るととても感慨深いものがあるんじゃないでしょうか。
それはなにも論文の中身、完成度だけの話ではありません。
着実にワンランク、いやそれ以上、技術者としてステップアップしたことを実感できるのではないでしょうか。
提出後も気を緩めることなく、口頭試験まであと残りひと月ちょっとの間、専門技術や環境行政の最新動向チェック、そしてご自身の経歴洗い直しを入念に行ってください。
もちろん、体験業務をシナリオ化し、プレゼン発表練習、そして第三者からの意見を参考に、想定問答を作成してください。

めでたい出来事として起きる前触れ現象を意味する瑞相(吉兆)のひとつである彩雲
【沖縄県宜野湾市にて】

予期せず筆記試験に合格し、何の準備もしていなかったので慌てて論文の作成にとりかかったひともいるかもしれません。
どうか諦めずに最後まで喰らいついていって欲しいと思います。

合格発表後に慌てて作成しだしたひとに共通してみられることがあるので以下に挙げておきます。
これまでも指摘していたことですが、まず問題点の抽出が甘いです。
甘いというよりも、慌てて書いているぶん、コレやった、アレやった、アアナッタ、コウナッタの羅列で終始し、論文の内容が「出来事報告書」「経過報告書」になってしまってるんです。

どうしてその策を行ったのか?どのような根拠をもってその方策を導き出したのか?その思考過程をアピールしないといけないのですが、そこがゴッソリと抜けています。

また、根拠っぽいことを書いていても、そもそも問題点の抽出が甘いので根拠になりえていない場合もよくみられます。

以上、気付いた点を書いてみましたが、これを読んだからってすぐにわかることではないと思います。
ぜひ近くの技術士に添削してもらって指摘してもらいましょう。
この「出来事報告書」や「経過報告書」になっていないかどうかのチェックは、なにも受験する部門や科目が同一の技術士でなくて結構です。同じ分野でなくてもいいのでぜひ技術士にチェックしてもらってください。
自分だけでは絶対に気付くことはできません。

最後にAPECさんが掲示板に投稿していた記事を貼っておきます。
体験論文がんばってください http://16611.webspace.ne.jp/rental/img_bbs2/bbs.php?pid=16611&mode=p&no=31915&mode2=tree

最後まで諦めずに。
そしてこの週末を大事に過ごしてください。

2012年10月27日土曜日

技術的体験論文について

筆記試験合格者のみなさま
合格発表後、最初の週末となる今日明日は、きっと体験論文作成の追い込み、ラストスパート中だと思います。
精神的にも体力的にも相当にキツイでしょうが、いましかないのですから、手間、時間、資金(材)、あなたの持てるものすべてをこの期間に注いでください!
この一年の、あるいはここ数年の思いのたけをぶつけて頑張ってください。

わたしがこれまでSUKIYAKI塾等で体験論文作成のアドバイスをしてきたなかで、ほぼ全員に、しかも添削する度にシツコクくりかえして申し上げていたことをここに挙げておきます。

それは、課題問題点が整理されてなく、ゴチャゴチャと混乱したままの論文が多いことです。
課題と問題点は違います
全然別物です。
課題は達成することが求められているものです。
問題点は、その達成を阻む要因です。
それから解決策(技術的提案)は、その問題点をどうやって(どういう根拠で)解決したのか、です。

当たり前のことなのですが、なかなか皆さん体得するのに時間がかかっています。
まだシッカリ認識できていないひとは致命的ですので、論文を提出する前のいまのうちに再確認しておいて欲しいと思います。

SUKIYAKI塾のHPに技術的体験論文について解説ページがあります。
以下に貼り付けておきますので熟読のうえ、体験論文を作成&練り上げてください。

二次試験対策 全体的な試験対策 3.口頭試験対策(技術体験論文)
それからさらに詳しい解説のある「口頭試験対策 技術体験論文」

あの日のことを思い出せ!もうひと踏ん張り!【沖縄会場】

筆記試験に不合格だったかたへ
来年から試験制度が変わり、技術的体験論文の提出はなくなるとのことです。
しかし、来春の受験申し込み時になにかしらの代表業務的なことを書かせる様式になるようです。
このときに体験論文で取り上げたような「受験した技術部門の技術士にふさわしいと思われる業務」、言い換えますと、技術士としてふさわしい技術力を発揮した業務について(論文形式ではないにしろ)概要程度は書かされるはずです。
そして申込書(経歴票?)に書いた業務について、口頭試験時にその内容の説明が求められることは必至だとわたしは考えます。
つまり、体験論文はなくなりますが、結局のところ、論文に書くような業務内容、技術的解決過程を整理したシナリオは絶対に必要になると思います。
ぜひ、無駄ではないので、時間を掛けて体験論文作成に挑戦してください。
既に準備していたひとも、論文内容のブラッシュアップを継続して行ってください。

来春まで、残すところもうあと半年しかありません。

では!

2012年10月25日木曜日

合格おめでとうございます!

筆記試験合格おめでとうございます!
今日はこれまでの労をねぎらい、一生に何度もあるものではない「技術士第二次試験筆記試験合格」を味わってください!
そして明日からの激闘にそなえてゆっくり気を充実させてください。

でも、ゴールはまだまだ遠く高い山の上にあります。
「技術士すごろく」のあがりはまだまだ先です。
勝って兜の緒を締めよ、です。

明日からの10日ちょっとの間、持てる力を出し惜しみせず、潜在能力までをも出しきって体験論文を練り上げてください!

周りの技術士に添削してもらうことはもちろんのことですが、体験論文ネタ業務の関係者(発注者や関連業者)も連絡が取れれば臆することなく連絡して、論文に(あるいは口頭試験時に)使えそうな資料をかき集めてください!
「筆記試験に合格しました。どうかお力をお貸しください」と伝えれば、びっくりするほど多くのひとが協力してくれるはずです。

これからSUKIYAKI塾沖縄でいごの会で募集する口頭試験対策セミナーのHP応募フォームを完成させないといけませんので、今日はこのへんで。

わたしは東京・フォーラム8(11/17)と沖縄・沖縄船員会館(11/23)で開催される模擬面接のお手伝いをする予定です。

では!

筆記試験合格発表で1回休み【金沢市ひがし茶屋 志摩にて】

残念ながら不合格だったかたへ
わたしも今回残念ながら総監不合格でした。。。
この悔しさを来年への活力と変えて、諦めることなく挑戦し続けましょう!


2012年10月24日水曜日

まもなく合格発表ですね

ようやく添削依頼のあった論文すべてにコメントをつけて返信しました。
さっぱりした気分で、まるで明日は正月をむかえるという感じ、つまり大晦日のような変な気分です。

早いものでまもなく合格発表ですね。
一昨年は1時前、昨年は5時ごろでしたっけ?

わたしが係わったかたたちに朗報が届きますように。
そしてなにかのご縁でここを訪れてくださったかたのところにも。

今年は無我の境地で眠れそうです。。。自分の論文は完成に程遠い。。。むにゃむにゃ。。。

パワースポットに虹がかかりました【石川県珠洲市 能登半島】


それでは明日。

2012年10月1日月曜日

生物多様性国家戦略2012-2020

ひと月ぶりの更新となりました。
今日から10月、いよいよ待ちに待った試験結果の発表が今月にありますね。

SUKIYAKI塾の体験論文講座もスタートし、わたしが担当するかたたちも早速に論文を送ってきてくれています。

これから発表のある10月25日(木)までは、本当にあっという間です。
まだのひとは今日からでも取り掛かり、合格発表前には体験論文としてほぼ完成させてくださいね。
できれば(というか必ず)技術士のひとに見てもらってください。

合格を確認してからの2週間弱はそれこそ脳みそが炎症を起こすほどのフル回転になるはずです。
しかし、合格確認後、周りのいろいろな技術士のひとにすぐにでも見てもらうために、それはそれとしてその前に一応の完成はしておくべきなのです。時間はありません。

わたしの場合、この体験論文の作成を通して、「技術士」の極意、というか核(コア)とする部分に近づくことができました。
皆さんも、「あっ!これが技術士として求められていることなんだな」と得心してください。
このときの気づきをもとにして、翌年以降はこうしていろんなかたたちに受験指導しているわけです。

がんばってください!

本日はタイトルにもあるとおり、新しい生物多様性国家戦略が閣議決定されたニュースを取り上げます。
おそらく口頭試験のときに訊かれると思いますので、ぜひチェックしておいてください。
モチロン、体験論文提出後で結構です

大東神社の鳥居の前【南大東島】

平成24年9月28日

「生物多様性国家戦略2012-2020」の閣議決定について(お知らせ)

 生物多様性基本法(平成20年法律第58号)に基づいて政府が策定する「生物多様性国家戦略2012-2020」が、本日、閣議決定されましたので、お知らせします。

1.経緯

 生物多様性国家戦略は、生物多様性条約第6条及び生物多様性基本法第11条の規定に基づき、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する政府の基本的な計画です。わが国は、平成7年に最初の生物多様性国家戦略を策定し、平成14年、平成19年、平成22年に見直しを行ってきました。
 その後、平成22年10月に愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、生物多様性に関する世界目標となる愛知目標が採択され、各国はその達成に向けた国別目標を設定し、生物多様性国家戦略に反映することが求められました。また、昨年3月の東日本大震災の発生や人口減少の進展をはじめとした昨今の社会状況を踏まえ、これまでの人と自然との関係をいま一度見つめ直し、今後の自然共生社会のあり方を示すことが必要となりました。
 このため、平成24年1月27日付けで、環境大臣より中央環境審議会会長に対して、生物多様性国家戦略の変更について諮問し、同審議会自然環境・野生生物合同部会(部会長:武内和彦東京大学サステイナビリティ学連携研究機構教授)において審議が行われ、パブリックコメント等を経て、平成24年9月13日に、同審議会から答申が行われました。
 この答申を踏まえ、本日9月28日に、政府として「生物多様性国家戦略2012-2020」を閣議決定しました。

2.「生物多様性国家戦略2012-2020」のポイント

[1] 愛知目標の達成に向けたわが国のロードマップを提示

愛知目標の達成に向けたわが国のロードマップとして、目標年次を含めたわが国の国別目標(13目標)とその達成に向けた主要行動目標(48目標)を設定しました。
国別目標の達成状況を測るための指標(81指標)を設定しました。

[2] 2020年度までに重点的に取り組むべき施策の方向性として「5つの基本戦略」を設定

これまでの生物多様性国家戦略の4つから、新たに科学的基盤の強化に関する項目が加わりました。
-5つの基本戦略-
(1)生物多様性を社会に浸透させる
(2)地域における人と自然の関係を見直し・再構築する
(3)森・里・川・海のつながりを確保する
(4)地球規模の視野を持って行動する
(5)科学的基盤を強化し、政策に結びつける(新規)
生物多様性を社会に浸透させるため、「生物多様性の経済的価値評価」等の取組を充実・強化します。

[3] 今後5年間の政府の行動計画として約700の具体的施策を記載

「愛知目標の達成に向けたロードマップ」の実現に向け、今後5年間の行動計画として約700の具体的施策を記載し、50の数値目標を設定しました。
<具体的施策の例>
生物多様性の経済的価値の評価、生物多様性の損失に伴う経済的損失、効果的な保全に要する費用などの評価
各省連携による広域レベルでの生態系ネットワークの形成に向けた方策の検討
海洋保護区の設定の推進と管理の充実
野生生物の適切な保護管理の推進
愛知目標の達成に向けた国際的取組
生物多様性総合評価を愛知目標の中間評価が行われる2015年までに実施
IPBES*への積極的な参加・貢献と国内体制の整備
生物多様性に配慮した東日本大震災からの復興・再生の推進
* IPBES(生物多様性と生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)
「生物多様性国家戦略2012-2020」の策定に関する審議会の経緯等については下記を御参照下さい。
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/wakaru/initiatives/index.html
添付資料

2012年9月2日日曜日

第3次 社会資本整備重点計画

9月になりましたが、まだまだ暑い日がつづきますね。

平成15年から始まった社会資本整備重点計画(5か年計画)の第3次計画が発表(閣議決定)されました。
平成24年度から平成28年度の計画です。
東日本大震災を受けて昨年に緊急的に計画が見直しされましたが、さらにその見直し(中間取りまとめ)を踏まえての本計画といった位置づけになるんじゃないでしょうか(当初計画よりも1年前倒ししています)。

特段、これまでの計画(中間とりまとめ)と大きく変更されたわけではなさそうですが、いくつか目をひいた点がありました。

・選択と集中の基準が示された
以前から検討されていることと内容は同じですが文言が細かいところで違います。


「選択と集中」の基準
 厳しい財政状況と既存ストックの老朽化への対応等、公共投資を取り巻く状況は極めて厳しいことから、限られた資源を、どのような分野に重点的に投資していくかの判断基準となる「選択と集中」の考え方が必要であり、その「選択と集中」の基準として以下の(1)から(4)を定める。

 なお、国土保全、安全・安心の確保、離島等の条件不利地域の自立・発展・活性化の支援等については、計画期間にかかわらず、不断の効果的な取組を進めていく必要性がある。

(1) 今整備をしないと、大規模又は広域的な災害リスクを低減できないおそれのあるもの
(2) 今整備をしないと、我が国産業・経済の基盤や国際競争力の強化が著しく困難になるおそれのあるもの
(3) 今整備をしないと、「持続可能で活力ある国土・地域づくり」の実現に大きな支障をもたらすおそれのあるもの
(4) 今適確な維持管理・更新を行わないと、将来極めて危険となるおそれのあるもの


そのほかに
・自然環境の保全・再生分野
重要な水系の湿地の再生の割合を現在の3割から5年後に5割にする。

とにかく、来年の2次試験建設部門必須科目(マークシート)対策の重要資料です。
今の時期からひととおり目を通しておくといいと思います。

それにしても、「持続可能で活力ある国土・地域づくり」押すなあー

立ち上がる入道雲【ゆいレール首里駅前】


「社会資本整備重点計画」の閣議決定について
平成24年8月31日
1.概要
  社会資本整備重点計画法(平成15年法律第20号)に基づき、社会資本整備事業を重点的、効果的かつ効率的に推進するために策定する
 新たな社会資本整備重点計画が本日閣議決定されました。
  新たな計画は、平成20年度から24年度までの現行の計画を1年前倒しで見直して、策定したものです。
  新たな計画のポイントについては以下のとおりです(詳細は別添参照)。
(1)期間
   平成24年度から28年度まで
(2)対象
   道路、交通安全施設、鉄道、空港、港湾、航路標識、公園・緑地、下水道、河川、砂防、地すべり、急傾斜地、海岸及びこれら事業と一
  体となってその効果を増大させるため実施される事務又は事業
(3)主な内容
[1]厳しい財政状況やグローバルな競争の進展等、様々な課題に対応するため、中長期的な社会資本整備のあるべき姿を提示
 
[2]真に必要な社会資本整備を着実に推進するため、「選択と集中」の基準を踏まえ、「大規模又は広域的な災害リスクの低減」、「我が国産業・経済の基盤・国際競争力の強化」、「持続可能で活力ある国土・地域づくりの実現」、「社会資本の適確な維持管理・更新」という4つの重点目標を設定
 
[3]ハード施策間の連携はもとより、ハード・ソフト施策間の連携、多様な主体の協働等、ソフトも含めた事業・施策間の連携を徹底
 
[4]計画の推進状況について、審議会(※)によるフォローアップを実施
(※):社会資本整備審議会・交通政策審議会交通体系分科会計画部会
国土交通省は、計画の共管省庁である警察庁・農林水産省と協力して、重点的、効果的かつ効率的な社会資本整備に努めてまいります。

2.閣議決定日

平成24年8月31日(金)

2012年8月25日土曜日

ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ

毎日暑いですね。。。
天気予報をみると、まだまだここ沖縄(那覇)よりも温度が高い地域が多いですね。
ホント、ここ数年で明らかに熱さ対策が変化しましたよね。
うーん。。。

地球温暖化とかヒートアイランドとかいろいろ言われていますが、今日はそのヒートアイランド対策に関する最新ネタが挙がりましたのでUPします。

これまでのヒートアイランド対策大綱の内容が見直され、(地球温暖化対策と同様に)その緩和策だけでなく、適応策も付け加えられたようです。
ヒートアイランド問題について、現状、国の対応方針、そして具体策まで、わかりやすくまとめられています。
口頭試験対策、そして来年の筆記試験対策として必読の資料ですので、ぜひご一読ください。

ちなみに今年の筆記試験では、建設環境の選択科目Bグループの緑地系からの出題でヒートアイランド現象が取り上げられてました。

Ⅰ-4 ヒートアイランド現象について,以下の問いに答えよ。
(1)ヒートアイランド現象の緩和を図る上で,都市の緑地や緑化の果たす役割を述べよ
(2)(1)の役割を踏まえ,都市の緑地の保全と緑化を推進していくための対応策を3つ取り上げて,あなたの意見を述べよ

砂漠のオアシス インシャラー【那覇市国際通り】

平成24年8月23日

「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ案」に対するパブリックコメントの結果及び「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ」の取りまとめについて(お知らせ)

 政府においては、ヒートアイランド対策関係府省連絡会議において平成16年にヒートアイランド対策大綱を策定し、関係府省が連携し、ヒートアイランド対策を推進してきたところです。
 先般、ヒートアイランド対策推進会議において、「ヒートアイランド対策大綱改定に係る中間とりまとめ案」として同大綱の改定案を作成し、本案の最終的な取りまとめの参考とするため、広く国民の皆様から御意見を募集するパブリックコメントを平成24年6月1日(金)から平成24年6月30日(土)まで実施しました。
 今般、パブリックコメント等を踏まえた、「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ」として取りまとめましたので、お知らせいたします。

1.概要

 政府においては、ヒートアイランド対策関係府省連絡会議において平成16年にヒートアイランド対策大綱を策定し、関係府省が連携し、ヒートアイランド対策を推進しています。しかし、近年の都市の熱環境の悪化を鑑みると、従来の取組を効果的に推進するだけでなく、ヒートアイランド現象の影響軽減について取り組むことも課題となっています。
 このため、国土交通省、環境省が事務局となり、ヒートアイランド対策推進会議において、現在のヒートアイランド対策大綱の改定を行っているところであり、平成24年5月、「ヒートアイランド対策大綱改定に係る中間とりまとめ案」として整理いたしました。
 さらに、本案の最終的な取りまとめの参考とするため、広く国民の皆様から御意見を募集するパブリックコメントを、平成24年6月1日(金)から平成24年6月30日(土)までの間実施しました。また、併せて有識者、地方公共団体へのヒアリングを実施しました。
 今般、これらの幅広い意見を踏まえ、「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ」を取りまとめましたので、ご報告いたします。
 当面、関係府省は本中間とりまとめに基づき、ヒートアイランド対策を推進するとともに、今後更なる検討を行った後に、最終的な改訂ヒートアイランド対策大綱をとりまとめる予定です。

2.パブリックコメントの意見概要及び対応

パブリックコメントによる意見提出は総計20件。(別紙1参照)

3.ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ

 パブリックコメント等を踏まえたヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ。(別紙2参照)

4.その他

 今後、さらなる検討を行った後、ヒートアイランド対策推進会議を開催し、最終的な改訂ヒートアイランド対策大綱をとりまとめ予定。
添付資料

2012年8月22日水曜日

筆記試験後のスケジューリング

お盆も明けて、今週から通常業務に復帰されているかたも多いと思います。
実はここ沖縄ではお盆は旧暦で行うのが習わしなので、お盆はまだなんです。

今年は8月30日(ウンケー;迎え盆)~9月1日(ウークイ;送り盆)となっています。
旧暦なので毎年日づけが違いますから確かめるのにひと手間かかるため、これがなかなか面倒なのです(普通のカレンダーには表示していないので)。

逆に利点?として、旧暦にやるお盆の最大の特徴として、お盆期間が必ず満月である、というのがあります。
夜だけどとても明るい月夜の晩、地区の若者たちが太鼓や三線で道々を練り歩くエイサー 道ジュネー、とてもいいものなんですよ。
県外出身者のわたしが言うのもなんですが、街灯が普及した現在でも、満月の下でないと本当のエイサーという気がしません。

それはさておき、「試験後はしばらく骨を休めて、お盆がすんだらいよいよ次の準備に取り掛かりましょう」というアドバイスをよく見かけます。
が、いろんな地域があるわけですから、お盆がすんだひともそうでないひとも、あるいは他の宗教を信仰していて(もしくは無宗教で)お盆はそもそも関係ないというひとも、筆記試験後のスケジュールをいまいちど確認しておきましょう。

わたしの例を以下に紹介しておきます。
多くの方もこのパターンで取り組むのが基本になると思いますので、参考にしてください。

新庄剛志選手の金の長靴【小樽にて】

筆記試験後の歩み 
~マイルストーンを意識して、最終ゴールをイメージする~

8月の筆記試験後3日以内に、筆記試験再現答案を完成させる。

9月上旬から技術的体験論文の作成を開始する。

9月下旬までに体験論文の初稿を書き上げる
わたしはAPECさんの著書「二次試験合格法 口頭試験編」を参考に作成しました(H24年版は9月中旬発売のようです)。

10月から体験論文の添削指導を受ける。
SUKIYAKI塾の体験論文添削講座は9月初旬から募集開始のようです。

10月末の筆記試験合格発表後(今年は10/25)、論文提出〆(今年は11/6)までラストスパート(今年は13日間)
実はこの期間が精神的・体力的・脳みそ的に一番きつかったです。

11月上旬技術的体験論文を提出する。
送付にあたり、論文の形式及び送付の形式をよく確認すること。6つの注意事項があります。

11月中旬口頭試験セミナー受講&模擬面接
わたしの場合は、SUKIYAKI塾セミナーでAPECさんらによる面接、地元技術士指導者のかたらによる面接、の計2回を受けました。

11月中旬~口頭試験まで(もっとも遅いひとで1月中旬)経歴業務や体系的知識の再確認シナリオ作成(想定問答集)

試験直前1週間経歴~体験論文の説明部分(10分版)の発表練習
わたしの場合は、妻に試験官役をしてもらって、繰り返し繰り返し何度も何度も練習、これを毎晩やりました。

12月上旬口頭試験
直後に試験の様子とQ&Aをノートに箇条書きでメモを残す。

1月末口頭試験の内容を再現
のちに技術的体験論文と併せてAPECさんの書籍に採用していただきました。

3月上旬、口頭試験合格発表(今年度は3/4)。

3月中旬技術士登録

2012年8月10日金曜日

技術士試験の見直しについて

筆記試験も終わり、燃え尽き症候群に陥りそうになりながらも、ようやく忙しくなってきた本業のほうに勤しむことで今週一週間を過ごし終えました。

このブログの訪問者数をみると、(当たり前ですが)筆記試験の前と後では雲泥の差です。
というわけで、ほとんど誰も読んでくれていない時期ではあるのですが、日本技術士会HPに来年度以降の新しい技術士試験についてのパブリックコメント募集(締め切り9/9)の記事がUPされていたので、ここにもあげておきます。

個人的には、体験論文が廃止になるのはとても残念だと思います。
クドいようですが、私が「技術士」にふさわしい技術者になったことを自覚したのは、業務体験論文の作成を通して、その狙い、意図するところ、求めているところ、を悟った瞬間なんですから。
決して、筆記記述論文の作成を通してではありません。
これはあらためて強調しておきたいと思います(パブコメしちゃおうかな)。
筆記論文については(誤解を恐れずに書いちゃうと)、過去の合格論文パターンをなぞっただけです、ハッキリ言って。

経歴票提出時に業務体験的なことを書き込む方式に変更するようですが、「論文」の形式になるとは思いません。

科学技術立国【ノーベル化学賞鈴木章先生語録 北大総合博物館にて】

平成24年5月23日
科学技術・学術審議会技術士分科会
制度検討特別委員会

技術士試験の見直しについて

1.経緯

(1)技術士試験の見直しについては、第20回技術士分科会において、「制度検討特別委員会」を技術士分科会の下に設置することを決定し、現行技術士制度の諸課題についての検討を行うことになった。

(2)第1回制度検討特別委員会において、委員の互選により主査に池田駿介委員、主査代理に鳥養映子委員がそれぞれ選出された。また、技術士試験制度の見直し事項について機動的に検討を行うため、問題検討作業部会、免除検討作業部会及び技術部門・選択科目検討作業部会を設置し、諸課題について検討を行ってきた。
 その結果、多くの優秀な技術者の技術士資格の取得を促し、技術士制度の更なる普及・拡大を図ることを目的に以下による見直しを行うことが適当との結論に至った。

2.技術士試験の見直し

【第一次試験】
(1)基礎科目及び共通科目
 共通科目は廃止する。
 基礎科目は、科学技術全般にわたる基礎的学識を確認する試験とし、大学卒業程度の基本的な知識から出題する。出題分野は、現行の5分野を基本とし、共通科目の出題内容にも配慮して出題する。現行の基礎科目より受験者の負担が増えることのないよう留意して出題するとともに、試験の難易度の安定化を図る。

(2)専門科目
 現行の出題範囲は変えないこととし、各技術部門の基礎的な分野に出題を重点化する。また、試験の難易度の安定化を図る。

(3)免除
 見直し後の基礎科目の姿を踏まえて、それに対応する免除の在り方及びその範囲を引き続き検討する。 
 JABEE認定修士課程について、第一次試験との同等性を確認した上で、第一次試験の免除の対象とする。

 【第二次試験】
<総合技術監理部門を除く技術部門>
(1)筆記試験(必須科目)
 筆記試験の必須科目を択一式とし、技術部門に係る専門知識を確認する。試験問題の作成に際しては、極端に難易度が高い出題とならないよう留意する。合否決定基準に満たない者については、記述式試験の採点を行わない

(2)筆記試験(選択科目)
 従来の選択科目については、解答数の2倍程度を出題数の目安とする。
 選択科目に課題解決能力を問う記述式試験を新設する。出題する課題は2問程度とし、普遍的な課題からも出題する。

(3)技術的体験論文
 技術的体験論文は廃止する。受験申込み時に提出する業務経歴票について、技術的体験をより詳細に記載できる形式とする。

(4)口頭試験
 経歴の確認、応用能力及び課題解決能力、技術者倫理、技術士制度の認識について問うこととする。技術者倫理については、実務を踏まえた試問を重視する。
 試験時間は20分程度を基本とし、必要がある場合は10分程度延長することを可能とするなど、弾力的に運用する。

 <総合技術監理部門>
 総合技術監理部門の必須科目に係る口頭試験は、当該部門に求められる専門知識等を問うこととする。
 試験時間は20分程度を基本とし、必要がある場合は10分程度延長することを可能とするなど、弾力的に運用する。
 なお、総合技術監理部門を除く技術部門と同様に、技術的体験論文は廃止することとし、受験申込み時に提出する業務経歴票について、技術的体験をより詳細に記載できる形式とする。

 3.技術部門・選択科目の見直し

 技術士を取り巻く環境の変化に合わせ、選択科目を時代のニーズに合ったものに見直すとともに、極端に受験者数が少ない選択科目については、その在り方を検討する必要がある。これにより更なる資格活用につながることが期待される。
 今後の見直しは、時代のニーズを踏まえ、産業界における技術士の活用状況並びに技術部門及び選択科目の将来性や技術の変遷に留意して実施するものとし、各技術部門の専門委員等から意見を聴取するなど技術士分科会において継続的に議論を行う。なお、見直しは、以下の考え方に基づくものとする。
今後2年(平成25年度及び26年度)程度の受験者の動向を見て、受験申込者数が20部門全体の申込者数の0.05%を下回る選択科目については、当該選択科目の廃止を含めその在り方を検討することとする。また、同様に0.1%を下回る選択科目については、他の選択科目との統廃合や内容の変更を検討することとする。
○現在96ある選択科目の総数を上回らないこととする。

 4.実施時期

 試験方法の見直しについては、受験者への周知や準備の期間等を考慮し、平成25年度の試験から実施する



●技術士分科会(第22回) 配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/siryo/1323682.htm

●技術士法施行規則の一部を改正する省令案に関するパブリックコメント(意見公募手続)の実施について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000605&Mode=0


2012年8月7日火曜日

筆記試験、おつかれさまでした

大変ご無沙汰でした。
前回更新から筆記試験日(8/5)まで、怒涛の(というほどでもないんですが)添削依頼、自分の総監対策の追い込み、そしてなによりロンドンオリンピック!の関係で、ブログの更新をサボってしまいました。

ともあれ受験された皆さん、大変お疲れさまでした。

まずは試験の総括、というか感想から。。。。。。

道は続く【北大東島】

Ⅱ-1
 東日本大震災を契機として,あらためて防災・減災対策のあり方が議論されている。
建設部門に携わる技術者として,我が国の防災・減災に向けた社会基盤の整備における課題3つ挙げ,その内容を説明せよ
 また,それらの課題に対し,防災・減災に向けた今後の社会基盤の整備を具体的にどのように進めていくべきかあなたの意見を述べよ

Ⅱ-2
 地球環境問題への対応として,(1)低炭素社会の実現,(2)自然共生社会の実現・生物多様性の保全,(3)循環型社会の形成が求められている。
 我が国の最近の社会情勢の変化も踏まえ地球環境問題に対し,建設分野として取り組むべき課題を上記3つの視点からそれぞれ挙げその内容を説明せよ
 また,前記のそれぞれの課題に対して,解決に向けたあなたの意見を述べよ


「防災減災」は大方の予想通りでしたね。
わたしがアドバイスしているSUKIYAKI塾筆記試験対策講座受講生のかたたちやそのほか知り合いのひとたちの多くも取り組んでいたネタでしたのでまずは安堵。

でも、「建設環境」の技術者を自認するひとならば、もういっこのⅡ-2にチャレンジしたかたもいらっしゃるかもしれません。
こっちで書けたら言うまでもなく、かなり有利だと思います(しかし午後の問題と被っちゃったですね)。

そして予想していた建設業界モノは出題されませんでした。どうもすみませんでした。

次にAグループですが。。。。。

わたしの予想していた「改正アセス法」が出なかったこと、
大変申し訳ありませんでした。

これはかなり自信喪失ぎみです。。。
しかしこうなればきっと口頭試験のときに突っ込んで訊かれることと思います。
決して準備を怠らないようにしてください。

それにしても建設リサイクル(建設だけじゃないけど)が復活し、それもAグループ問題で来るとは、これぞまさにサプライズでした。

Ⅰ-1
 建設分野においては従来から建設リサイクルの推進,環境物品の調達等の取り組みを進めてきている。
 しかし,社会資本投資の減少等に伴い,これらのリサイクル材の受入も困難になってきている。
 一方で,産業活動に伴って発生する鉄鋼スラグ等産業副産物の有効利用を図るための新たな技術開発や資材としての用途の拡大が進められている。
(1)このような状況の中で,建設分野においてリサイクルを推進する上での課題を3つ挙げ,その内容を説明せよ
(2)それらの課題のうち1つを選び,その課題にどのように取り組むべきか述べよ

Ⅰ-2
 建設事業での生物多様性の保全を図る取組について,以下の問いに答えよ。
(1)建設事業(道路,河川,港湾等)を1つ挙げ,当該事業の特性を踏まえて生物多様性の保全を図る上で掲げるべき目標を2つ述べよ
(2)(1)で掲げた2つの目標の実現に向けた具体的な取組と課題について,3つ挙げ説明せよ



Bグループはほぼ順当な出題でしたが、わたしの専門である「沿岸域」が去年に引き続き出題されなかったことも大変ショックでした。
一応、港湾「及びその周辺」に含まれると解釈できはするのですが、やっぱり文字として「沿岸域」という漢字がないのはショックです。
震災もあったし今年は出るかと思っていたのですが。。。。
社会的ニーズはないわけないと思うんですが、なんで河川が2つもでてるんでしょうかねえ。。。まぁ水質浄化ということなんでしょうけれども。
でも、わたしがアドバイスしていた受講生はみんな河川のひとたちなので、これについても安堵した部分もなくはないですけど。

予想を外しまくり、サプライズ的な問題ばっかりだったじゃないか!と問題を見た瞬間はそう思ったわけですが、試験から数日を経てちょっと冷静に振り返ってみると、そんなには意外ではなかったですね、建設環境ズバリそのもの、ともいえる出題だったのではないでしょうか。

わたしの予想能力が今回はまったくピントはずれの的外れだったわけで、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

最後にひとこと。
長い忍耐生活からようやく解放されたことだとは思うわけですが、技術士になりたいと強く思うのであれば、筆記論文が書けたひとはもちろんのこと、書けなかったと考えているひとも、まずは復元論文を作成してください。
休むのはそれからです。

ダメだったと思っていても、(いつか)技術士になるぞ!と思っているのであれば、諦めずにもう少しだけ力を振り絞って頑張ってください!


2012年7月29日日曜日

平成22年度「環境影響評価制度見直し(戦略的環境アセス)」再現答案

ご無沙汰です。
いろいろと本業のほうで忙しくなってきた上に、試験対策で有用となる情報が特にないこともあってブログからはちょっと遠ざかってました。
それでも頻繁にブログをチェックしてくださるひともいらっしゃるようですので、久しぶりに投稿します。

6月に集中的に「筆記試験突破のカギ」を連載し、4つのカギについてアレコレ書きました。
試験もあと残すところ1週間なのですが、ここでその実例としてわたしの平成22年度試験の答案を材料に解説してみます。
回答論文の内容を確認するだけで終わらせるのではなく、問題文で問われていることをシッカリ把握して、それに対してどう回答しているのかをぜひチェックしてください。
それからこれは平成22年8月に記述したものです。つまり平成23年4月の法改正前に書いたものであることにご注意ください。

恵庭の森【札幌と千歳のほぼ中間】
<問題文>
Ⅰ-2 環境影響評価制度について,環境影響評価法の施行後10年を経過し,中央環境審議会の答申「今後の環境影響評価制度の在り方について」(平成22年2月22日)がとりまとめられるなど,制度の見直しが行われている。これについて,以下の問いに答えよ。
(1)現行制度の課題と改善策(事業者としての対応が必要なもの)について,2つ挙げて説明せよ。(ただし,後述(2)戦略的環境アセスメント(SEA)を除く。)
(2)戦略的環境アセスメント(SEA)制度の導入にあたって,事業者としての課題を3つ挙げて説明し,それにどのように対応すべきか述べよ

1.現行制度見直しの背景←質問の答えをいきなりは書きにくいので、導入部をもうけると書きやすい
環境影響評価法の施行から10年が経過し、法で定められた見直し時期を迎えている。この間、事業者によって環境影響の回避、低減が行われてきた。↑これは問題文をオウム返し(+α)してるだけ
しかし、これまで現行法の、あるいは地方自治体の環境影響評価条例の施行を通じていくつかの課題が浮かび上がってきた。←ここで制度上の不具合を見直す必要性を把握していることをアピール
さらには生物多様性の保全、地球温暖化対策の推進、地方分権の推進、行政手続きのオンライン化など、社会情勢が変化してきた。←さらに社会情勢の変化に合わせた見直しの必要性を把握していることをアピール。すべて上記「答申」の内容そのままです。
2.現行制度の課題と改善策←(1)の要求事項をそのままタイトルに
上記の課題に対応するため、法制度の見直しが検討されている。以下に、現行制度の課題と改善策を2つ挙げる。←(1)の要求事項そのまま。問題文を読み違えていないことをアピールする効果がある
2.1住民説明会←2つのうちのひとつ
現行制度では住民説明会は準備書段階で開催されている。これでは住民の意見が評価項目や調査方法に反映されず、再調査や追加調査など、手戻りが生じる恐れがある。←ここまでが課題(問題点)
住民の意見を環境影響評価に反映させることが、制度の意義である。地域特性を反映した評価項目、方法とするためには、方法書段階で住民説明会を開催するべきであると考える。←これが改善策
2.2環境保全措置←2つのうちのひとつ
環境保全措置の実施状況がほとんど公表されず実際の環境配慮の効果が不明なため、他の類似事業における環境保全措置実施にあたって参考とするにはデータが不足している。←ここまでが課題(問題点)
今後のよりよい環境影響評価のためには、類似事業にも参考となるように、環境保全措置の実施状況について公表するべきであると考える。←これが改善策
3.戦略的環境アセスメント(SEA)制度の導入の背景←項目の立て方がちょっと変ですが、本番では手書きだしこんなもんです。少しくらい変でも気にしないほうがいいです
現行法では、事業計画がほぼ固まった段階から環境影響評価手続きが開始されており、環境影響の回避低減に関する内容の検討範囲が限られてしまっている。
生物多様性国家戦略において、事業の早期段階から生物多様性に配慮することが明記された。また国土交通省においては事業の計画構想段階において住民意見を反映させるため、PI手法を取り入れ、事業の早期段階で住民意見を反映させた事業が進められている。
このように、事業の計画構想段階において、生物多様性に及ぼす影響の調査、予測・評価の重要性、住民意見を取り入れる重要性が高まっている。←ここでふたたび専門知識(社会的なこと)があることをアピール。以下の3つの課題に共通した全体的な課題(問題提起)の概要説明も兼ねている
3.1戦略的環境アセスの課題←ここでは課題と解決策を分けた
SEAの実施にあたっては、複数案の比較検討が重要であり、次に示すようにSEAの課題を3つ挙げる。←(2)の要求事項そのまま。問題文を読み違えていないことをアピールする効果がある
①定性的である←3つの課題のひとつ
動植物などの生物種や生態系を評価するにあたっては、科学的知見が乏しく、定量的な評価手法が困難な場合が多いことから、定性的な評価方法となることが多く、複数案の比較検討を客観的に行うことが難しい。
②わかりにくい←3つの課題のひとつ
環境要因が複雑にからみあっており、専門家以外の一般の住民や行政には、わかりにくい。
③SEAの実施時期←3つの課題のひとつ ←これは試験中に頭が真っ白になり、無理やり書きました。複数案とは無関係。
SEAの実施後、事業アセスまで一定期間以上が経過し、SEAの評価結果が反映されない可能性がある。
③複数案(代替案)の実現性が低い ←口頭試験用に準備した論文の修正案
複数案の実現性が低いと事業計画案は限られることから、実質的に複数案とは名ばかりのものとなる。
3.2戦略的環境アセスの改善策←ここでは課題と改善策を分けて書いた
①定量的な評価手法←3つの策のひとつ
できるだけ定量的・客観的に評価する必要があることから、HSIモデルを用いたHEPなどの環境機能評価法や生物機能をモデル化した生物機能評価法などを用いるべきである。←具体策を示すことで応用能力をアピール
ただし事業者の経済的負担が大きくなることに留意する。←マイナス面を把握していることを示すことで応用能力をアピール
②環境情報マップ←3つの策のひとつ
複雑な環境要因を住民や行政などの専門外のひとにとっても理解しやすくするために、複数案のそれぞれについて、環境情報マップを作成し、比較検討を行うべきである。
具体的には、生物多様性保全の施策検討・方針決定に必要となる生態学的な要求を反映した、アセスで活用可能な精度を備えた、概ね市町村~県単位レベルの環境情報マップとする。←具体策を示すことで応用能力をアピール
③順応的対応←3つの策のひとつ  ↓このへんを書きながらもう泣きそうでした
SEAの実施時期については、事業計画の進捗状況を踏まえながら、順応的に対応するべきである。
以上
③実現性のある複数の事業計画案 ←口頭試験用に準備した論文の修正案
複数の事業計画案(代替案)それぞれ実現性の高い案とするため、専門家による客観的な評価を行う仕組み、さらには実務者の技術力を確保するための人材育成が重要である。

解説
「現行法見直し」と「戦略アセスの導入」の背景については、それぞれ9~10行程度(答案原稿用紙で)書いています。これは知識を備えていることを試験官にアピールすることのほかに、その後の「課題」に集約するように書きました。これはあらかじめ準備できると思います。

そのあとの小項目は、問題文で要求されていることを素直にそのまま項目だてして、その説明を答案原稿用紙で2~3行、文でいったら1~2文しか書いていません。
これだけの内容で、原稿用紙3枚、最終行の最終マスまで埋まりました。
答案原稿用紙3枚といっても、皆さんが普段業務でレポートを書いているMSWordなどのA4レポートだと、実は1枚半くらいにしかなりません。

ですから「原稿用紙を埋めるために文章を長々と書きつづる」というのではなく、やはり『箇条書きに近い短い文で体系的にまとめる』と、内容が濃いにもかかわらず、読みやすく、採点しやすいので、結局のところ高評価、すなわちA評価→「合格」ということになると思います。

また、戦略アセスの課題(特に複数案の比較検討にあたっての課題)について、3つめがどうしても思いつかなくて、頭が真っ白になりました。よく考えたら自分で勝手に縛っているだけです(苦笑)。
いろんなひとから話をきくと、「3つ挙げろ」と要求されているにもかかわらず、2つしか挙げないひとが結構いるらしいです。
無理やりでも3つ挙げて間違い部分については口頭試験のときに言い訳させてもらえるチャンスがあるかも、くらいに考えて、多少トンチンカンなのは承知の上で、終了間際の最後の10分でわぁーっと書きなぐりました。

というわけで、色鉛筆を準備していたのですが使うことなく終わり(※今年は黒色以外の鉛筆は禁止です)、しかもテキストではわかりやすいように各項目に下線を引いていますが、これも時間が足りなかったので本番では罫線なしです。
・・・つい話がそれました。
ここで訴えたいことは、「論文の完成度も重要ですが、それ以上に『設問にある要求事項には確実に応える』ことが最優先だ」ということです。

2012年7月17日火曜日

建設産業の再生と発展のための方策2012

ご無沙汰しておりました。
しばらく所要で留守にしており、PCからも遠ざかっておりました。
試験まで日も少なくなるなか自分の勉強もひとまずお預けで、本業のほうに精を出していたんです。

藻類が人類の未来を救う【北海道大学にて】

で、帰還のご挨拶がてらにネタとなるものを報道発表からあさぐっていると、試験までのこのギリギリのタイミングで重要ネタが出てました。

先月末に紹介しましたが、これの最新版ということのようです。
なかをみてみると、現状(課題~問題点含む)、対策が整理して記述してあります。
これはそのまま論文に使えますのでぜひともチェックしておいてください。

設問のテーマとして、5つの対策からひとつが抽出されるか、あるいは複数が採用されるかはわかりませんが、いずれにしても出題されると思いますよ。

建設産業戦略会議の提言「建設産業の再生と発展のための方策2012」について

平成24年7月10日
建設産業戦略会議においては、本年2月以来8回にわたり、建設産業が将来にわたり国土づくり・地域づくりの担い手としての役割を果たしていけるよう、建設産業のあり方について検討が重ねられてきましたが、本日、別添のとおり、提言「建設産業の再生と発展のための方策2012~「方策2011」を実現し、東日本大震災を乗り越えて未来を拓く~」が取りまとめられたので、お知らせいたします。

2012年7月8日日曜日

河川・海岸構造物の復旧における景観配慮の手引き

SUKIYAKI塾筆記試験対策講座もはじまりました。
わたしが担当しているひとの専門はみんな建設環境のなかの「河川系」のひとたちです。

しかしわたしはご存知の通り(?)沿岸系の人間なので、河川に関しては十分なアドバイスもできなく大変申し訳ない気持ちでおりました。
そんな矢先、さきほど知り合いの受験生からビッグな資料を紹介していただきました。
すでに皆さんご存知かもわかりませんが、試験も直前だし、ここであらためて強調しておきたいと思います。

連日の真夏日【那覇市】

 

「河川・海岸構造物の復旧における景観配慮の手引き」の策定について

平成23年11月11日
 東日本大震災では、河川・海岸構造物等に激甚な被害が発生しました。今後、これらの
施設の緊急的な復旧が短期間に行われることとなりますが、施設の復旧にあたっては地
域の景観に及ぼす影響に配慮することが重要となります。
 このため、国土交通省では「河川・海岸構造物の復旧における景観検討会」を開催して
きました。この検討会での議論を踏まえ、河川・海岸構造物の復旧における具体的な景観
配慮方法をとりまとめ、「河川・海岸構造物の復旧における景観配慮の手引き」を策定しま
した。
 東日本大震災により被害を受けた河川・海岸構造物の今後の復旧事業においては、同
手引きを参考に、景観の維持、向上が図られるものと期待しています。

■「河川・海岸構造物の復旧における景観配慮の手引き」および
「河川・海岸構造物の復旧における景観検討会」の議事要旨・配布資料は国土交通省
ホームページに掲載しています。
URL:http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/hukkyuukeikan/index.html
添付資料
【記者発表】「河川・海岸構造物の復旧における景観配慮の手引き」の策定について(PDF ファイル79KB)PDF

河川に関しては、去年は「多自然川づくり」と王道ネタが出ました(一昨年は「中小河川」)。
そういうことから考えると、今年はちょっと変化球ネタでくるんじゃないかと思います。
ちょうどこの資料は、震災復旧に絡むはなしですし、景観配慮なんてのは建設環境の範疇でもあるし、発表された時期が去年の秋ですので、あらゆる状況から鑑みると、出題される条件が揃っているように思います。

本書では、今般の大震災からの施設復旧という、極めて緊急性の高い事業を想定しており、
事業を早期かつ着実に進めていく必要がある。復旧される堤防等の施設は、今後長期間に亘って供用され、地域の人々にとっては日常的に接する施設となる。
そのため、視覚的な景観のみならず、地域と海岸との関係や生態系等、広い意味での「景観」※にも十分に配慮し、地域の個性、魅力が将来に亘り持続することを担保できるものとする必要がある。
(5ページより引用)

なんて文章読んじゃうと、もう目をそらすことはできませんね、これは!
河川はもちろん、沿岸系のひとも要チェックの資料ですよ、これは。
ハッキリ言って、こっから出るんじゃないでしょうか?

2012年7月6日金曜日

国土交通白書2012

ようやく出ましたね。
平成23年度 国土交通白書 http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h23/index.html

チラ見した感じでは、やはり「震災からの復興」がメインテーマになっていますね。
まぁでもこれはなにも白書だけ、もっと狭く言えば技術士試験だけの話ではなくて、いまの日本の筆頭にして重大な、全国民が一丸となってそれぞれの立場で取組むべき課題ですから当然のことですね。

さっと見た感じで気になったキーワードを拾ってみました。
ほとんど無作為抽出に近いですが。。。

国民の意識の変化、防災のあり方の転換、復興JV制度、防災パッケージの世界への展開、アセットマネジメントの3つのレベル、持続可能で活力ある国土・地域づくりをめぐる現状と課題、PPP/PFIへのニーズの高まり

完成間近の新石垣空港

第I部 復興を通じた国土交通行政の転換~持続可能で活力ある国土・地域づくりへ向けて~ 

第I部 後記

人口減少・高齢社会の一層の進展、国際競争の激化等我が国をめぐる経済社会情勢が変化する中、今回の大震災は発生しました。その復興を通じて、人々が安心して生活できる国土を築き、持続可能で活力ある国土・地域づくりのための国土交通行政の新たな展開が求められています。
このような状況にかんがみて、今回の白書は、復興を通じた国土交通行政の転換~持続可能で活力ある国土・地域づくりへ向けて~をテーマにとりまとめを行いました。

今後の国土・地域づくりにおいては
 1)公共事業の一層の選択と集中、地域ニーズに応じた合理化・複合化、処分・利活用等の社会資本アセット・マネジメント経営の推進
 2)PPP/PFI等の推進による公的部門への民間の資金・ノウハウの一層の活用
 3)再生エネルギーの導入に見られるような新しい社会資本ニーズに対応した新産業の育成や中古住宅・リフォーム、観光等国土交通関連産業に係る民間市場の整備・成長
 4)地域住民、NPO等による新しい公共の活動、自助・共助のしくみの支援・育成

が一層重要となっていくものと考えられます。

とのこと。
試験官側のひとが「一層重要となっていくものと考え」ていることですから、それを踏まえて試験に臨まなければいけません。

2012年7月2日月曜日

来年度から新試験制度に移行します

噂にはなっていましたが、ついに来年度の試験から試験方法が大幅に変更されることになったそうです。
1次試験、2次試験とも大幅変更のようです(総監はほぼ変化なしのようですが)。

まだ技術士分科会の議事録が公表されていないので詳しいことはわかりませんが、いなかものさんのブログに概要があります。


沖縄の古民家【糸満市】

産報WEB http://www.sanpo-pub.co.jp/topnews/2012/0702012940.html

日本技術士会、来年度から新試験制度
12/07/02
日本技術士会(内村好会長)は6月27日、東京・千代田区の経団連会館で第54回定時総会を開催し、終了後に懇親パーティーを開催した。内村会長は技術士試験制度について、「前回の見直しから5年経過し、試験のあり方について活発な議論が行われている。平成25年度から新しい制度で試験を実施する見通しであり、内容についてはパブリックコメントで紹介する」と挨拶した。
会場には斉藤鉄夫、若井康彦両衆議院議員、文部科学省、国土交通省、経済産業省などから多数の来賓が参集した。
内村会長は会長就任1年を振り返り、「昨年は当会創立60周年の節目に当たり、次の60年に向けた改革の第一歩と所信を表明した。前進したものもあれば新たな課題も浮上している」と指摘。来年度から新制度に移行する予定の試験制度に関しては、「若干の受験者数減少を危惧するが、今後の受験者数増加とともに技術士の増加に期待する」と述べた。
また、全体で7万5000人の技術士に対し会員が1万4000人にとどまる現状や、会員の高齢化などに対する内外からの指摘に対しては、「自身を含め『年寄り元気で何が悪い』と開き直っている。1万4000人の会員が存在し着実に成長する団体がほかにどのくらいあるのか。与えられた環境で何を行っていくかが重要ではないか」と語った。

試験テクニックも熟してきた感もあるし、今年の試験で決めたいですね、これは。

2012年6月26日火曜日

国土交通分野のインフラ海外展開:新たなステージへの展開 戦略と具体策

今日は建設一般ネタをあげます。

いわゆる午前中の2時間半、答案用紙3枚(1800字)で取組む「建設一般」ですが、2問のうち1問を選んで記述するスタイルとなっています。
これまでその時々で話題の「社会資本整備ネタ」がひとつ、もうひとつが「建設業界モノ」が出題されています。
この「建設業界モノ」でハズせない資料がこのたび発表されました。

実は、昨年の問題でわたしの予想とドンピシャだったのが、この「建設業界モノ」でした。
予想する根拠となった資料が平成23年6月23日に発表された「建設産業の再生と発展のための方策2011」です。
これを齧っていれば、なんの捻りもなくバッチリ書けた設問でした。
その資料が発表された日付をみると、平成23年6月23日とあります!!
で、今年も6月22日に発表されてますし、これは一応チェックしておいたほうがいいと思いますよ。
できれば、昨年の「~のための方策2011」とあわせてひとととおり確認しておいてください。

梅雨明けしました【古宇利大橋】


「国土交通分野のインフラ海外展開:新たなステージへの展開 戦略と具体策」について

平成24年6月22日
本年5月以降3回にわたり、「インフラ海外展開推進のための有識者懇談会」が開催され、インフラ海外展開を推進するにあたっての現状の問題意識の共有及び必要な方策についての検討がなされてきました。このたび、別添のとおり、これまでの検討結果が「国土交通分野のインフラ海外展開:新たなステージへの展開 戦略と具体策」としてとりまとめられましたので、お知らせいたします。
なお、本懇談会は7月以降も開催され、引き続き検討が進められる予定です。
添付資料
国土交通分野のインフラ海外展開:新たなステージへの展開 戦略と具体策(PDF ファイル)


「建設産業の再生と発展のための方策2011」について

平成23年6月23日
建設産業戦略会議においては、昨年12月以降12回にわたり討議が重ねられてきましたが、この度、別添のとおり、「建設産業の再生と発展のための方策2011」が取りまとめられましたので、お知らせいたします。
添付資料
  • 建設産業の再生と発展のための方策2011(PDF ファイル)PDF
  • 建設産業の再生と発展のための方策2011(資料編)(その1)(PDF ファイル)PDF
  • 建設産業の再生と発展のための方策2011(資料編)(その2)(PDF ファイル)PDF
  • 建設産業の再生と発展のための方策2011(資料編)(その3)(PDF ファイル)PDF
  • 建設産業の再生と発展のための方策2011(資料編)(その4)(PDF ファイル)PDF
  • 建設産業の再生と発展のための方策2011(概要)(PDF ファイル)PDF