2017年7月22日土曜日

技術士添削講座のご案内

平成29年度筆記試験も終わりましたので、次年度試験に向けての講座を開講いたします。

わたしの講師としての活動は、平成22年度試験に合格した翌年からSUKIYAKI塾の添削講座に参加するかたちでスタートしました。
SUKIYAKI塾のほか、身近な知り合いを含めると、これまでの7年間でのべ100名ほどのかたたちに指導アドバイスしたことになります。そしてその一助となったかどうか、平成28年度試験までの6年間で35名のかたが合格されました。

また、平成27年度からは総監の指導アドバイスも開始したところ、初年度にもかかわらず6名ものかたから吉報をいただくことができました。わたしはあくまで触媒にすぎませんが、『総監合格』にいくらかでも貢献できたであろうことに我ながら驚いています。

SUKIYAKI塾の活動と平行して綴り始めたこのブログですが、平成26年ごろからブログを訪問してくださるひとが増え始め、それに比例するように添削指導の依頼をあちらこちらから受けるようになりました。そこで平成28年から独自の添削講座を開講して受験に真剣に取り組む方のサポートを始めました。

軌道に乗った平成29年度は多くの受講生の皆さんとメールによる濃密なやりとりができました。受講生に恵まれたことが大きいと感じていますが、受講生の皆さんの理解の度合や伸び具合がそれはとても良い感触でした。
受講者さんから試験本番の感想を頂きました。
テーマにも恵まれたので、本日の出来は十分とは言いがたいものの、それなりに書けたように思います。結果は出てみないとなんとも言えませんが、ちゃんと戦えたとおもえるのは、2月からの指導のお陰です。ありがとうございました

そんなに難しくなかったですねー(笑)と言いたいところですが、やはり焦りもあって、思い返すと、不十分な点も幾つかあったり。とりあえず、必須は大丈夫そうでした。良い報告ができればと思います
などの声をいただきました。
文面から予想外の出題ではなかったことが伺えますよね。
実際、わたしも問題文を見て、今年も順当だなぁと思いました。

来年度試験から試験手続や方法が変更されるようなことが取りざたされていましたが、文科省のなんやかやで変更のための手続が後回しになっているようです。
というわけで、来年度はまだ現行の試験方法で実施することになるだろうとのことです。
試験方法が変わらない以上、過去問にしっかり取り組めばなんとかなる率が高いです。
そしてそれはスタートが早ければ早いほど有利だと思います。

筆記試験が終わったばかりでわたしとしてもひと月ばかりは添削活動をお休みしようかとも思ったのですが、思いのほか問い合わせをあちこちからいただきまして、わたしの力を必要としているかたが日本のどこかにいらっしゃることにあらためて気づかされ感動しているところです。
そのようなわけで平成30年度試験に向けての添削講座を開講することにいたしました。
これまでの指導経験を注力しますのでお任せください。

筆記試験再現論文に対するコメント評価も行います。先日の試験答案について第3者の視点を欲しているかたはぜひどうぞ。


本サービス(添削指導アドバイス)はSUKIYAKI塾とは異なり有料でお受けします。
対象とする技術部門科目は以下の2つです。
●建設部門建設環境
わたしの専門はどちらかというと自然環境に関する分野ですので生活環境の保全に関する現場感覚はやや劣るかもしれません。しかしながらこれまで添削するうえで支障はありませんでした。
また、他の部門科目(例えば環境部門など)についてはご希望であればお引き受けしますが、専門技術に関する指導はできませんので論理構成や文章に関する指導アドバイスとなります。
なお、これまで建設環境以外には、環境部門の環境保全計画と自然環境保全のかたを指導しています。

●総合技術監理部門
総監については科目を問いません。ただし建設-建設環境以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります。
なお、これまで建設環境以外には、施工計画・施工設備及び積算、道路、都市及び地方計画、河川砂防・海岸海洋、土質及び基礎、上水道及び工業用水道、農業土木、環境保全計画、自然環境保全のかたを指導しています。
ご希望のかたには、平成29年2月23日で頒布が終了した「技術士制度における総合技術監理の技術体系(第2版)」(いわゆる青本)のテキストデータを差し上げます。
なお一部内容を最新の法律等に合わせて書き換えています。

下記の5つのコースを設けました。
※併願・重願の場合はそれぞれの部門科目単位で受け付けます。

①平成29年度筆記試験の再現論文に対するコメント評価
内容:再現論文のコメント評価を行います。建設環境は選択科目Ⅱ-1×2つ、Ⅱ-2、Ⅲの合計4つ、総監は記述論文(必須科目Ⅰ-2)です。
原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
返信回数:各設問に対し、1回のコメントとそのコメントを受けての再質問・返信を1回の計2回
料金:3,000円

【平成30年度試験対策】
②出願書類作成コース
期間:受付完了時から平成30年度試験の申込期限日の7日前まで書類を受け付けます。
内容:受験申込書の記載内容と業務経歴票(5行の業務経歴と「業務内容の詳細」)についての添削指導を行います。平成30年度の様式が正式発表されるまでは平成29年度様式で添削指導を行い、平成30年度様式が発表され次第、あらためて添削指導いたします。
うまく作成できないかたには業務経歴のたな卸しと詳細業務の骨子の作成アドバイスからスタートします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただしわたしがOKと判断したらそこで終了とすることもあります。
料金:15,000円

③筆記試験論文添削 長期コース(7~11カ月)
期間:受付完了時から平成30年度筆記試験日の7日前まで論文を受け付けます。
内容:建設環境については選択科目ⅡとⅢを、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。基本的に過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:30,000円 (平成29年度の筆記試験論文添削コースを受講したかたで同部門同科目の場合は25,000円)

④筆記試験論文添削 中期コース(3~6カ月)
期間:平成29年12月末から受付を開始します。受付完了時から平成30年度筆記試験日の7日前まで論文を受け付けます。
内容:建設環境については選択科目ⅡとⅢを、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。基本的に過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:20,000円

⑤筆記試験論文添削 短期コース(1~2カ月)
期間:平成30年4月末から受付を開始します。受付完了時から平成30年度筆記試験日の7日前まで論文を受け付けます。
内容:建設環境については選択科目ⅡとⅢを、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。基本的に過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:15,000円

【注意事項】
●本サービスは、Gmailを使用して行いますので、Gmailの送受信が可能な環境であることが必須条件です
●本サービスに使用するファイル形式はPDFもしくはMS Wordファイルのみです。これ以外のファイルは原則として対応できません
●添削指導の対象である経歴票や論文等はメールに添付してお送りいただきます
●メール受信後、添削コメント等を返信するまでに最大4日間の日数をいただきます
●総監については科目を問いませんが建設-建設環境以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります
●領収書は発行いたしません
●振込手数料はご負担ください

本サービス(添削指導アドバイス)をご希望されるかたは上記の内容を確認いただいたうえで下記のフォームにてお申込みください。お申込みの時点で上記の注意事項に同意いただいたものとします。
フォームを受信後、遅くとも翌日中には振込先の銀行口座をご案内するメールをGmailで返信いたします。
※3日以上経過しても返信がない場合はGmailとのやりとりが不可能な環境と思われます。その際はお手数ですがご自身で設定等を調整したうえで再度ご応募ください。

★お申込みはこちらからお願いします

2017年7月21日金曜日

技術士試験 選択科目Ⅲ-2

平成29年度筆記試験問題シリーズも今日で最後となりました。

Ⅲ-2は再生可能エネルギーの利活用でした。
(問題Ⅲでとは思いませんでしたが)そろそろ問われそうだと予想していた再生可能エネルギーですからしっかり準備していた方、あるいは生活環境系のかたはこっちを選んだかもしれませんね。
それにしても今年はまだ出ないと思っていた「ダム再生ビジョン」がそのまま使えましたね。こんなに早く問われるとは思わなかったので驚きましたが、昨年の気候変動適応策といい、年初に取り上げられる話題は要チェックかもしれませんね。

沖縄やんばる海水揚水発電所【沖縄県国頭郡国頭村】

Ⅲ-2 平成26年3月に国土交通省が策定した「環境行動計画 -環境危機を乗り越え,持続可能な社会を目指すー」において,今後推進すべき柱のひとつに「社会インフラを活用した再生可能エネルギー等の利活用の推進」が掲げられている。持続可能な社会の実現に向けて,建設分野においても対応を充実・強化することが重要である。このような状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。
 このような状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。

(1)再生可能エネルギーの利活用の推進が掲げられていることについて,その意義と社会的背景を述べよ。

(2)社会インフラを活用した再生可能エネルギーの利活用事例を1つ取り上げ,社会インフラを活用する上での課題を3つ挙げて,その内容をそれぞれ述べよ。

(3)上記の課題を解決して再生可能エネルギーの利活用をさらに促進させるために,あなたが考える社会インフラの活用に関わる提案を1つ述べるとともに,その提案の効果及びその提案を実現するに当たっての留意点を述べよ。

環境行動計画 -環境危機を乗り越え,持続可能な社会を目指すー

ほとんどのかたはダムや用水路の水力発電あたりを書いたのかなと想像するわけですが、変わったところではソーラーロードなんてのを取り上げているとイイ意味で目立ったかもしれません。

最後に、解答論文の再現だけはしっかりやっておいてください(最低でも問題Ⅲだけは)。筆記試験に合格してから再現していなくて(そして何を書いたのかすっかり忘れちゃって)慌てるひとが毎年います。

それでは次の関門に向けてしばらく英気を養っておいてください。

お疲れさまでした!

2017年7月20日木曜日

技術士試験 選択科目Ⅲ-1

問題Ⅲの課題解決問題、Ⅲ-1が生態系ネットワーク(エコロジカルネットワーク)、Ⅲー2が再生可能エネルギーの利活用でした。

これまでの建設部門共通課題モノとは異なり、ややマニアックというか久しぶりの建設環境に特化したジャンルからの出題でした(とはいえ広い視野であってもぜんぜん対応できますが)。問題文をみたときは、おぉ~、そーきたか!と思いました。だってまるで問題Ⅱ-2-1あたりで問われそうな項目ですもんね。
そういう意味では面白みのある視点でした。

干潮のマングローブ林【沖縄県国頭村安田】

Ⅲ 次の2問題(Ⅲ-1,Ⅲ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚以内にまとめよ。)

 Ⅲ-1 国土全体にわたって自然環境の質を向上させていくためには,国土レベルで,生態系ネットワーク(エコロジカルネットワーク)を確保することが重要である。このような状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。

(1)生態系ネットワーク形成によりもたらされる効果を複数挙げ,それぞれの内容について述べよ。

(2)生態系ネットワーク形成に当たって特に重要と思われる技術的課題を2つ挙げ,それぞれについて解決するための技術的提案を複数述べよ。

(3)生態系ネットワークが形成された場合に生じるリスクについて述べよ。

エコロジカル・ネットワークに関する調査

実は今年は河川法改正20周年ということで、本ブログでも「多自然川づくり」を推していたわけですが、残念ながら直接には問われませんでした。
でもこの『生態系ネットワーク』でその多自然川づくりがほぼそのまま使えたのではないかと思っています。
わたしのオススメであらかじめ準備していらしたかたは、そうされたのではないかと思っています。
ギリギリセーフ、だといいのですが。

2017年7月19日水曜日

技術士試験 選択科目Ⅱ-2-2

つづいてⅡ-2-2の歴史まちづくりです。
昨年の低炭素まちづくりに続く、まちづくりシリーズとも言える都市計画系の出題ですね。

とはいえ、昨年の低炭素まちづくりと同様に、実際に携わった経験のあるひとにしか書けないかもしれませんね。
問題Ⅱ-2は経験のないひとにとってはホントに難しいです。
となると、どのみちアセス関連は毎年必ず出るわけですから、環境アセスをしっかり頭に叩き込んで臨むのが確実です。

Ⅱ-2-2 歴史的建造物が残されている地方都市の中心市街地において,その建造物を地域固有の景観資源として活用したまちづくりに取り組むこととなったことを踏まえ,以下の問いに答えよ。

(1)あなたが想定した,歴史的建造物を具体的に挙げ,その建造物が置かれている状況を述べよ。

(2)その歴史的建造物を保全・活用することができる法律や制度の概要を説明し,建造物が置かれている状況に対して,それらの法律や制度を適用する目的を述べよ。

(3)(2)で挙げた目的を実現するために,ハード面とソフト面における具体的な対応策をそれぞれ述べよ。

(4)(3)で挙げた具体的な対応策を進める際に留意すべき点を述べよ。


にし茶屋街【金沢市】


宗像市も世界文化遺産に認定されましたし、インバウンド花盛りでもありますから、こういった歴史文化を基点としたまちづくりはこれからますます盛り上がることでしょう。
そのぶん我々建設環境の技術者は社会的に重要な役割を担うことが期待されている、というわけですね。

2017年7月18日火曜日

技術士試験 選択科目Ⅱ-2-1

つづいて「選択科目」に関する応用能力について試される選択科目Ⅱ-2です。
ひとつめはもう王道ともいっていい出題分野の第1種事業の環境アセス(環境保全措置~回避低減、代償措置)、もういっこはやや想定内の歴史まちづくりでした(2つ目は都市計画系のパターンとも言えますね)。
とはいえ、ほとんどのかたはひとつめを選んだのではないでしょうか。

Ⅱ-2 次の2設問(Ⅱ-2-1,Ⅱ-2-2)のうち1設問を選び解答せよ。(解答設問番号を明記し,答案用紙2枚以内にまとめよ。)

Ⅱ-2-1 環境影響評価法に定める第一種事業に当たる建設事業が計画されており,あなたは担当者として,この事業に関する方法書以降の手続に係る環境影響評価を行うこととなったが,以下の問いに答えよ。なお,環境保全措置については複数案の比較を通じて検討した結果,回避,低減,代償の措置が取られることとなった。

(1)あなたが想定した建設事業の概要と,その事業が実施される地域の状況を具体的に述べよ。

(2)(1)で述べた地域の状況との関連性を踏まえ,この事業による環境影響を想定して,影響要因及び影響を受ける環境要素の項目(以下「環境項目」という。)を3つ挙げよ。また,それらを選定した理由を併せて述べよ。

(3)(2)で選定した環境項目から2つ選び,実施することが適切であると考えられる環境保全措置の内容を説明せよ。ただし,1つ目の環境項目は回避・低減措置の内容を,2つ目は代償措置の内容を説明せよ。このうち,代償措置については,当該措置をとるに当たって行った複数案の比較検討の内容を説明せよ。


沖縄生物界のレジェンド、池原貞雄先生と
【沖縄県国頭郡東村】

第1種事業であることを設定することは言わずもがな(過去問に真面目に取り組んでいた方はバッチリだったですよね?)、今回は、回避・低減&代償措置についてのものでした。回避低減はわりと書きなれていると思いますが、もしかしたら意外と代償措置についての準備がなかったひともいるかもしれません。実際の経験業務で取り組んだことがあれば問題ないのですが、そういった経験がなく、さらに代償措置について予習準備をしていなかったら、もしかしたら納得のゆくようには書けなかったかもしれません。特に代償措置については「複数案の比較検討」過程を書かないといけませんしね。

とにかく、建設環境の技術者であればスラスラ書いてほしい問題です。
これが書けないようでは厳しいことを言うようですがまだまだです。「出直してこい」と言われても仕方ありません。

2017年7月17日月曜日

技術士試験 選択科目Ⅱ-1

筆記試験、お疲れさまでした(^^)/
秋田では大雨があったようですが、試験会場のある箇所では今年も日本全国どこも天変地異的なことには見舞われなかったようで安堵しています。
沖縄は試験終盤の16時頃にスコールがあった程度でした。

皆さん、どうでしたか。

今年も記述問題で問われるジャンルについてはここ数年の傾向そのままに建設環境そのものでしたね。
要求レベルも順当だったし、出題方法も昨年と変化はなかったので、昨年度試験を踏まえていればそこそこ準備できたのではと想像します(昨年、一昨年と同じコメントになっていますね)。

今年も試験監督をしましたけれども、例年よりは少ないものの記入ミス(受験番号の書き間違いや問題番号の書き忘れなど)の答案がチラホラあったようです。もったいないですねえ。とは言っても今年は建設環境系の教室ではなかったのでアレですが。
とにもかくにも10月31日(火)の発表が待ち遠しいですね。

帰宅してブログの閲覧数をチェックしたところ、9時、11時、14時、17時にピークがきていました。先日に連投した要チェック分野まとめシリーズの記事が集中的に閲覧されていたので、10時の試験前、必須科目が終わった11時半からの選択科目Ⅱの前、選択科目Ⅲの前、そしてなぜか試験終了後にも跳ね上がっています。
試験速報を期待していただいているのでしょうか。これは早くアップしないとですね。

Top of the world,勝ち抜けましょう!
【沖縄県】

それでは以下に、試験問題(記述もの)を振り返ってみましょう。

まず、Ⅱ-1の4つの設問から2問を選ぶスタイルの専門知識問題です。
  • 外来種防止行動計画
  • 閉鎖性海域の環境保全目標
  • 気候変動を考慮した防災対策、減災対策
  • 土壌汚染による有害汚染物質の摂取経路
外来種、閉鎖性水域、気候変動対策としての防災減災、土壌汚染対策法、これらすべて過去に問われていますよね。問い方の角度、項目をちょこっと変えているだけです。過去問にしっかり取り組んでいた方は何かしら書けたのではないでしょうか。どの問題を選ぼうかと迷っちゃうくらいだったかもしれません。
しかし3つ目の防災減災は、環境配慮とかではなく、防災減災対策そのものが問われていますよね、ビックリしました。建設環境というよりも建設部門全体共通テーマじゃないですか。「気候変動を考慮したインフラ整備」というところが建設環境担当になるのでしょうか(まさかそんなわけはないとも思うわけですが)。ごちゃごちゃ書きましたが、もしかしたらこれにグリーンインフラを絡めたかたもいたかもしれませんね。

9-11 建設環境【選択科目Ⅱ】
Ⅱ 次の2問題(Ⅱ-1,Ⅱ-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)

Ⅱ-1 次の4設問(Ⅱ-1-1~Ⅱ-1-4)のうち2設問を選び解答せよ。(設問ごとに答案用紙を替えて解答設問番号を明記し,それぞれ1枚以内にまとめよ。)

Ⅱ-1-1 我が国では,生物多様性条約第10回締約国会議で採択された愛知目標の達成に向けて行動計画を策定し,各主体がさまざまな施策や事業,行動等に外来種対策の観点を盛り込み,計画的に実施しているところである。この行動計画において,外来種対策を進めるに当たっての基本的な対策の考え方を2つ述べよ。また,1つの主体を挙げ,求められる役割を述べよ。

Ⅱ-1-2 平成27年の「瀬戸内海環境保全特別措置法」の改正に当たっては,瀬戸内海を「豊かな海」とするための取組を推進することが定められた。このように閉鎖性水域における環境保全に係る施策を「豊かな海を目指して推進する際の目標として考えられることを,幅広い観点から3つ示し概説せよ。また,それぞれの目標ごとに,目標達成のための具体的な施策を1つずつ挙げよ。

Ⅱ-1-3 気候変動を考慮したインフラ整備の将来計画を立案するに当たり,「比較的発生頻度が高い*外力に対する防災対策」及び「施設の能力を大幅に上回る外力に対する減災対策」について対策立案の基本的考え方をそれぞれ説明した上で,それらに応じた具体的取組について示せ。
 *外力:災害の原因となる豪雨,高潮等の自然現象

Ⅱ-1-4 土壌汚染対策法が想定している土壌汚染による特定有害汚染物質の摂取経路を2つ挙げ,土壌汚染対策法により指定される有害汚染物質に係る基準について摂取経路を関連づけて経路ごとに説明せよ。また,土壌汚染状況調査の結果,汚染状態が基準に適合しない場合における区域指定について,汚染除去等の措置の必要性と関連づけて説明せよ。
  1. 外来種防止行動計画
  2. 瀬戸内海環境保全特別措置法の一部を改正する法律について
  3. 気候変動適応計画
  4. 土壌汚染防止法の概要
先日、予想した「平成29年度技術士試験 要チェック分野まとめ(Ⅱ‐1)」では、
①グリーンインフラ(生態系を活用した防災減災)
②生態系オフセット
③建設リサイクル(リサイクル材の利活用、建設廃棄物処理、災害廃棄物)
④環境アセス手続き(特に環境保全措置等の結果の報告・公表)
⑤再生可能エネルギー(洋上風力発電)
⑥パリ協定(温暖化対策)、ブルーカーボン
⑦歴史的風致の維持向上(歴まち法)
⑧都市緑地
⑨多自然川づくり
⑩水循環基本計画(水辺空間の保全・再生・創出)
としましたが、どれも外れちゃいましたね。

ただし皆さんご存知かとは思いますが、問題Ⅱ-2(環境保全措置、歴まち法)で掠りましたよね。Ⅲは再生可能エネルギーでしたし(ただし洋上風力ではないんですが)。

ちなみに「生態系オフセット」については環境部門(自然環境保全)のⅡ-1-4、個人的に注目していた「パリ協定」については環境部門(環境保全計画)のⅢ-1で出題されました。

こうしてみると、わたしとしてはそんなに的外れではなかったという印象なのですが、皆さんはどのように受け止めましたか?

Ⅱ-2は次回とします。

2017年7月8日土曜日

いよいよですね

試験前の最後の週末、いかがお過ごしでしょうか。
この休みでこれまで練り上げた論文をシャーペンで試し書きするひとも多いかもしれませんね。
もうここに至っては、論文の構成をアレコレこねくり回すのではなく、実際に鉛筆(シャーペン)を使って手書きで書いてみてください。
それ以外の時間は総監部門、建設部門ともに、頭を切り替えて択一対策に専念するのもオススメです。
そしてこれからの残り1週間は(いつも書いていることですが)試験本番のそのときそのいちにちに体と心の調子をトップの状態にもってゆくべくアスリート感覚で調整することを第一に心がけてください!

皆さんの実力がそのまま発揮できますように
【福岡県太宰府市】

●生活リズムを早寝早起きにスライドさせましょう。
これは試験本番の午前10時から午後5時まで脳みそが活発に活動できるようにするためです。

●うがい手洗いを面倒がらずにやりましょう。
風邪をひいたらたいへんです。梅雨明けした沖縄は真夏で安定していますが、そのほかの地域では梅雨の影響もあって雨やら猛暑やら天候がとても不安定です。
とはいえ、わたしの住む沖縄では昨日「インフルエンザ注意報」が発令されました。皆さんも気を付けましょう。

●なにもやらないのも精神的によくないので、添削を受けた回答論文の完成版を1日に1~2回は手書き練習しましょう。
※やりすぎ注意です。以前、やりすぎで腱鞘炎になっちゃったひとがいました。

●まとまった時間があれば択一試験の過去問題や想定問題を解いてみましょう。
これは現在の知識が合格レベルに達しているかどうかを確認することよりも、設問にある「間違ったものを選べ」とか「正しいものを選べ」などの要求事項の読み間違いをしてしまわないかどうかのチェック(というか訓練)に力点を置いてください。

●試験本番の持ち物リストを作成し、準備できるものは準備しておきましょう。
受験票は当然のこと、書きやすいシャープペンシル、替え芯、消しゴム(1文字づつ消せるノック式もオススメ)、腕時計、電卓、タオルなど
持ち物(持ち込み不可、机上に置くこと不可のもの)については平成29年度 技術士第二次試験筆記試験 当日の注意事項等を確認してください。

●わたしが受験するときには、栄養ドリンクを2本(午前用、午後用)を準備しておいて、試験開始30分前くらいに一気飲みしていました。脳にブドウ糖を注入するんです。
そのほか私的な準備品リストは、当日のお昼ご飯として、おにぎり2個、ペットボトルのお茶かミネラルウォーターを1本。
とにかくお昼はガッツリ食べると脳に血液が行かなくなりますので注意が必要です。不足分は飴などのひと口モノを試験の合間の休憩時に放り込むくらいで調整してもいいかもしれません(試験中は不可です)。
わたしはじゃっかん空腹気味のほうが脳みそが冴えるんですよね。

●会場も事前に下見ができる境遇のかたはやったほうがいいと思います(特に初めて受験するかたは)。
下見ができなくても(できてもですが)、試験当日は早めに会場に着くようにしてください。精神的なゆとりが全然違います。
もし遅刻寸前で慌てて会場に駆け込むと、それだけで心拍数がハネ上がりますし、そんなことではとてもじゃないですがフレッシュな酸素と豊富な栄養を運んでくれる血液が体中に散らばっちゃって受験に必要な質と量の血液が肝心の脳に供給されませんからね。
だいたい試験に際しての注意事項を聞き逃す(頭に入らない)リスクが増大します。
不利なことこの上ないです。

今年はこれまでと次の点が変更になりました。気を付けてください
※昨年度までは答案が完成した受験者の途中退室を認めていましたが、今年度からは、試験時間中の途中退室は認めません。ただし、試験開始60分以降の手洗いのための一時退室と棄権による退室は可能です。(「受験上の注意事項」17、18)

17.試験験時間終了前に答案用紙を提出して受験を終了することはできません。
18.各試験科目の試験開始後60分を経過してからは、手洗いのための一時退室、又は棄権による退室は認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。なお、一時退室の際、携帯電話(スマートフォン、PHS含む。)、パソコン、ウェアラブル端末(スマートウォッチ等)、タブレット端末等の通信機器・電子機器を持ち出すことは禁止します。

●面接試験ではないので服装はなんでもいいのですが、冷房の効き具合、風の当たり具合が座席によって異なりますので、会場が暑くても寒くてもどちらでも対処できるように、わたしはTシャツに長ズボンといった格好で、薄い長袖シャツは羽織る感じでもって行きました。くつは足にやさしいジョギングシューズがオススメです。サンダル履きのひともよく見かけますね。
とにかくふだんの自分の実力が発揮できるようなものがイイと思います。
ここ数年はよく試験監督を任されることが多いのですが、檀上から受験生の皆さんを眺めますと、女性は身嗜みが整っているのに対して、男性はユルユル、ダルダルのひとが多いです。社会的な無言の圧力を文句も言わずに黙々と乗り越えている女性の皆さんに思いを馳せないわけにはゆかず、やっぱりそんな女性には頑張ってほしいとつい力が入っちゃいますね。ですがもちろん心の中で応援することしかできませんけどね。

●その何回か試験監督を務めた経験から、最後にこのブログを読んでくださっているひとたちにお伝えしておきたいことがあります。
それは、受験番号、氏名、問題番号などの記入ミス、未記入ミスが、毎回、毎教室、必ず発生している!ということです(昨年も何名か見かけました)。
監督員から直接にミスの該当者に伝えることはできません。それでもなんとかわかってもらいたいという忸怩たる思いがマックス極まります。ざんないとはこのことです。
試験終了前に試験監督が「もう一度、受験番号や問題番号等の記入漏れがないかしっかり確認してください」と言ったら、素直に確認してください。
時間もないのでそれどころじゃないのもわかりますが、そもそも上記のようなミスをしていたら「失格」ですからね。不合格どころか採点もありません。
1年がムダ、とまでは言いませんが、徒労感甚だしいだろうし、そこから復活するのにも時間がかかると思います。

がんばってください!